「ワンダーウーマンは実在した!よりも奇異な家族の物語」ワンダー・ウーマンとマーストン教授の秘密 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ワンダーウーマンは実在した!よりも奇異な家族の物語
ワンダー・ウーマンの原作者であり、嘘発見器の発明家でもある心理学者ウィリアム・マーストンと彼を支えた2人の女性の半生を描いた実録ドラマ。大学で教鞭をとるマーストンと助手であり妻であるリズ。マーストンが生徒の一人オリーブに恋心を抱いたことをリズは見透かすが、あえてオリーブを研究アシスタントとして雇う。嘘発見器の開発に没頭するうちに3人の関係は少しずつ変容し世間の常識から逸脱していく。極めて古めかしい価値観が支配する1920年代から40年代にかけて世間に決して理解されない関係を育む3人は、その特異な関係を糧に嘘発見器開発に成功し、マーストンはコミック原作者としても名を上げるが作品に滲む思想の表層だけを咀嚼されて様々な批判を受ける。
つまるところワンダー・ウーマンは実在したという話。オリーブが身につけているブレスレット、嘘発見器、その他諸々のガジェットや描写にリズとオリーブの面影が浮かぶ辺り、かなり脚色されているとはいえこれが実話なのかと驚かされます。
コメントする