ニュー・ミュータントのレビュー・感想・評価
全34件中、21~34件目を表示
FOX先生、さようなら
別にFOXに思いいれがあるわけではないが、あまり寡占が進むのはよろしくないと思う。
あたしゃてっきり『ローガン』後のあの人が描かれるものと思っていたよ。
ホラーテイストは嫌いではないが、それを目当てで見るには物足りない。結構ヘビーな背景があるようだが、あっさり目に流しているのは仕方ないか。
アニヤはなんで途中からお団子なんだろう。どS要素緩和のためか。
クライマックスでいつ「くだれ ゴウラン!」といい出すかワクワクしたよ。
ミュータントの別の顔
怖いけど面白かった✨
主人公が謎の事故に巻き込まれて、街ごと吹き飛ばされるが目が覚めると、若いミュータントを保護する病院。
そこで他の4人のミュータントと1人の医者と一緒に過ごすことになる。
しかしそこは本当は、ミュータントの能力を武器として使うエセックスの施設だった。
最後のほうまで5人とも能力は不明だったけど、
主人公のダニの能力はトラウマを具現化するという恐ろしく強いもの。
マグニートとかトラウマ多いからすぐ負けそう😅
最後は医者を倒し、自身のトラウマも克服して、施設を脱出できてめでたしめでたし。
X-MENにホラー+青春映画を足したほんと面白い作品でした✨✨
2も是非やってほしいけど、今のところシリーズ化する気はないらしい😭
青春サバイバルホラー
若きミュータント達を襲う正体不明の怪物達。打開するのは自らの力と勇気。
ホラーよりも青春要素の方が印象に残る作品でした。なんとなく約束のネバーラドっぽいかも。
正直あんまり面白くはなかったかな。
キャストは若手の実力派俳優達。個人的にイリアナ役のアニヤ・テイラー=ジョイとサム役のチャーリー・ヒートンが好きなんで楽しみしてました。
だがその二人より印象に残ったのはレイン役のメイジー・ウィリアムズ。彼女の演技力ヤバい。
ダニエル役のブルー・ハントはあまり好感が持てなかったな。演技力の問題なのか、ダニエルがキャラが薄いってか特徴がないってか。
能力は激ヤバで一番敵に回したくないな。
ロベルト役のヘンリー・ザガは微妙に影薄いかも。能力はかっこいいし、いい感じに闇を抱えてんだけど、イリアナやレインの存在感に負けてんだよな。サムにしろロベルトにしろ何か地味だぞ。頑張れ男性陣。
原作読んでないから知らなかったんだけど、イリアナのあの鎧や剣は彼女の能力じゃなく、別物の魔法なんだね。彼女の能力はテレポーテーション。ただ別次元ってか異世界に行けたりとナイトクローラーの完全上位互換。あの能力なら懲罰房の外やバリアの外に行けるんじゃないかと思ったけど、ミュータント無効化の仕掛けがあるのかね?
ちなみにイリアナはコロッサスの妹らしい。
同世界観の一本として観れば面白い。
怖くないホラー映画。
何度も延期を繰り返し、遂に日本では配信公開のみとなってしまった不遇な本作。
素直に面白くないと思いました。
若手のミュータントらしい斬新な能力の数々や初々しい若手俳優陣の良い意味での存在感など楽しめる部分もありましたが、根本的に怖くない時点でホラー映画として失敗だと思います。ダニーの怖がらせるものを見せるという能力はイットのペニーワイズそのままの能力でありながらペニーワイズの方が恐ろしいと思えてしまうのです。とにかく暗い雰囲気で単調な物語を長々見せられて正直辛かったです。
また、同性愛や攻めた表現のセリフなどもあり正直驚きました。
マジックのアクション漫画の主人公感溢れる剣がカッコ良かったのが好印象です。
役者の皆さんの演技も素晴らしかったです。
総評
コレが本当に最後のX-MEN映画。不満点は多々あるが、観れてよかったと思った。
不満点は多いが好みの物語
The one you feed. スピンオフ・ホラー・・・だけど何も怖くない
ディズニーの20世紀FOX買収劇からのコロナ禍で4回も劇場公開が延期となり、更に日本では劇場公開無しの配信スルーになってしまった本作。うーん、傑作かどうかと言えばそこまではないにせよ、x-men ファンとしてはやっぱり映画館で観たかったかなっと思います。でも、アメリカではコロナ禍で強引に公開したけど制作費を回収できないぐらいに大爆死だったっぽいんですよね~。何だか色々と不運です。
で、作品自体はホラーと言ってる割には全然怖くないんです。むしろ青春ムービーといった感じでしょうか?各キャラクターの抱えるトラウマの重さが半端ない💦同性愛が入ってきているのが今時っぽいのかなっと思ったのですが(原作でもダニとレインは親友・・・でも、同性愛者にされるとちょっと違う気も・・・)、まぁ良く考えればx-men は常にマイノリティを描いた物語ですしね。こちらが正しい姿勢なのかもしれません。
本作の見所はキャストでしょう。金髪で前髪パッツンのアニャ・テイラー=ジョイ。見た目からマジック/イリアナ・ラスプーチンに入りました。ヴィジュアルの再現度は高いです!原作ではマジックってメチャメチャ複雑な経歴なのですが(因みに他のx-menやデットプールに出てる銀色の力持ちコロッサスの妹!)、あんなにツンデレキャラだったかな?ソウルソードは純粋にカッコ良かったです。原作ではデーモン・ベアを真っ二つ‼️
その他海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のメイジー・ウィリアムズ、「ストレンジャー・シングス」のチャーリー・ヒートンと子役の頃から見ている子供達の映画進出は嬉しく思います。今後も頑張って欲しいものです。
尚、本作品の原作となっている「ニューミュータンツ:デーモン・ベア」は邦訳もされています。80年代でけっこう古い作品ですが、奇才と言われるビル・シンケビッチのアートが本当に素晴らしい✨コミックというよりアートと呼ぶ方がしっくりくる作品です。
さてさて、ディズニーに買収されて本格的に終了を迎えた20世紀FOX版x-men。でも、せっかくならこのままのキャストでMCUに合流してほしい‼️アニャ・テイラー=ジョイのマジックとか一作で終わらせるのはもったいないって‼️サイクとかすっ飛ばしてニューミュータンツから合流させよう。x-men のMCU への合流はまだまだ未確定ですけど、早めの参加を期待しています✨
ホラー仕立ての『ブレックファスト・クラブ』
深夜に起こった謎の超常現象で壊滅した集落で発見されたただ一人の生存者、シャイアン族のダニ。彼女が目覚めるとそこは周囲から隔絶された見知らぬ施設で、そこには医師のレイエスの監視下でレイン、イリアナ、サム、ロベルトという同じ年頃の若者が収容されていた。彼らはみな思春期に特殊能力を発動したミュータントで自身の能力を制御出来ないことからここでセラピーを受けており、ダニもミュータントと認定されて収容されたものの、様々な検査を経てもなお彼女の特殊能力が何かが判然としない。一方でダニが入所してから施設の中では奇妙な現象が起こり始め・・・
自身の能力に戸惑う若者達の物語という意味では『キャリー』、『AKIRA』、『クロニクル』、『ブライトバーン』といった作品群といった作品を連想しますが、あくまでX-MENの世界観の中で展開するスピンオフであるところが特徴。自身の能力が引き起こした悲劇を一つずつ明らかにしながらダニの能力を暗示する展開はホラー映画のようなテイストですが、ベースにあるのは『ブレックファスト・クラブ』。絶望的なトラウマを抱えているがゆえに容易には心を許さない彼らが覚醒する物語には爽やかさが滲んでいて、この辺りは『きっと、星のせいじゃない。』が代表作である監督ジョシュ・ブーンのカラーが色濃く出ているかと。予告から勝手に想像していた凄惨な感じはあまりなく、こじんまりと纏まってしまった感はありますが、徹底的に意地悪で右手に装着したパペットのロッキードと会話する不思議ちゃんキャラであるイリアナ・ラスプーチンを演じるアニヤ・テイラー=ジョイが醸す個性が切り立った存在感が鮮烈過ぎてなかなかスリリングな作品に仕上がっています。
なんか狭い話
物理的面積としても物語の範囲としてもスケールが狭い。
番外編か外伝みたいなおもむきがあり、なんとなく本編をさがした。
なんていうか、マーベルの新作という豪奢な装丁にたいして、あまりにもこぢんまりとした話だった。
異能者の収容施設での実験や謀反があらましだが、ティーンの異能テーマはありがちで、主人公に対し、とげとげしくあたる子とやさしくかばう子がからむ定石も凡庸にうつった。
ところがアニャテイラージョイとメイジーウィリアムズという天資の塊みたいな双頭に、加えBlu Huntという初見の女優が主人公。
この三人が、キラ星のような優性遺伝子で、俳優の魅力によって、映画の瑕疵がまったくもんだいにならないという適例を、この映画は提供してしまっていた。
アニャテイラーは類型的ないじめっこで、憎まれの設定を持ちながら、見る人に憎まれがいっさい作用しないという楽しさ。他二人とは対照的なグラマラス体型で、ぱっつんスキニーなパンツがきまっていた。
攻撃的な性格とミステリアスな雰囲気と変貌する右手、まるで彼女に書かれたキャラクターのようだった。
メイジーは相変わらず世界一魅力的なゲジゲジ眉。つくづく顔だけで食える顔。博愛キャラクターと童顔が合致すると同時に、毛深そうな濃さが獣に変身する異能とも合致していた。
やたらベアバックのショットがある。もちろん振り向かないが、再三ベアバックがあったので、ちょっとだけどきどきした。がっちりした豆腐みたいな背中をしている。
Blu Huntは明解な意志がみえるインディアンな顔立ち。逸材なのは一目でわかった。
監督をみたら、きっと星のせいじゃないで一躍有名になったJosh Boone。おそらくマーベルは、わざとSF門外漢をもってきたのだと思われる。
ただし、たしかに及第な出来だったが、Josh Booneが監督だったからこそ、この映画は大こけはしなかったのだろうと思う。かえりみて、そう思うところが大きかった。
この映画の面白さは、三人の女優がたしかに人間じゃない──と思わせるところ。すなわち、庶民から見たとき、人としての魅力を集約している点において、たしかにMutantsなわけである。
優生思想を公人が言っちゃうと叩かれるのだが、あんがいわたしたち一般庶民は、著名な才人や美人に対して、あんな能力があったら、あんなうつくしさがあったら──と漠然と考えてみることがある。異能テーマは、庶民の「夢見る」ってところを、うまく汲んでいると思った。
暖かい気持ちになったよ。
若者たち(ミュータント)はトラウマ(買収)を乗り越え自由(別スタジオ)へ
大ヒット&人気アメコミシリーズ『X-MEN』のスピンオフ。これで通算13作目。
スピンオフはこれまでにも『ウルヴァリン』や『デッドプール』があったが、本作はガラリとまるで系統が違う…!
先住民居住区を“何か”が襲い、父親に助けられ、ただ一人生き残った少女、ダニ。“竜巻”だと説明を受けるが、間違いなく“何か”に襲われた。
ある施設に収容されたダニは、ミュータント。そこには他に、治療を行うDr.レイエスと、若い4人のミュータントが居て…。
やがてミュータントとして覚醒。5人で“ニューX-MEN”を結成。
シリーズ史上最大のスケール! 強大な巨悪に立ち向か…わない!?
これまでは超能力アクションは毎度の事、ゴールデン・ゲート・ブリッジを動かしたり、過去~現在~未来が“共演”したり、宇宙に進出したり、壮絶な最期を遂げたり、過激なバイオレンスにギャグと、大スケールやピンチ、強大巨悪な敵など、色んな意味で我々を楽しませるエンタメ要素を提供。これぞ、THEアメコミSFアクション!
しかし今回は何と、青春ホラータッチ!
施設に収容された5人の若者の友情やヒリヒリとした関係。
舞台もほとんどこの施設内。時折この施設内を徘徊する不気味な化け物、人影。怪事件。
ダニはまだ自分の能力を知らない。自分の能力、そして過去の記憶…。
施設とDr.レイエスの本当の目的とは…。
一応最後はアクションの見せ場も設け、アメコミSF×青春×サスペンス/ホラーといった、本当にこれまでとは全然違う『X-MEN』。
つまらなくはなかった。
でも、さすがに地味過ぎた。
前半は冗談抜きに若いミュータントたちの物語のみ。サスペンスタッチでもあったり、少々退屈でもあったり。
Dr.レイエスは過去のシリーズでも出てきたある研究所の回し者。ひょっとして彼女が今回のラスボス!?…と思ったが、その後ダニの“トラウマ”が登場。この○○ちゃんとの闘いが最後の一番の見せ場。
う~ん…。スピンオフとは言え、仮にもこれが『X-MEN』の新作か…。
これまでのようなSFアクション大作を期待すると間違いなく大火傷するだろう。
『X-MEN』とほぼ切り離し、完全に独立した作品にしたのは評価したい。作中に“X-MEN”という言葉も出てくるし、『LOGAN/ローガン』から若いミュータントと関わりあるワンシーンも挿入される。だけど、もうちょっとでいいからリンクネタを絡めてワクワクさせて欲しかった。
それは作品の内容以外でも表れた。
興行はコロナの煽りを受けたせいがあったとしても、シリーズ最低。
批評もシリーズ最低評価だった前作『ダーク・フェニックス』をさらに下回り。
日本では初めて劇場未公開。販売と配信のみ。(だったので、U-NEXTで見れた事はラッキ~)
ディズニーによるFOX買収で、事実上最終作。
何とも侘し過ぎる最後の『X-MEN』になってしまった…。
シリーズ最小スケールはキャスト面にも表れている。
登場人物も少なく、無論お馴染みの新旧メンバーも登場しない。
ネームバリューも低い若手たち。ほとんど初めまして。
でもその中でも、ダニを何かと敵視するイリアナ役のアニヤ・テイラー=ジョイはやはり若手注目株なだけあって個性放っていた。役柄的にも旨みあり、カッコいい見せ場もあり。
監督のジョシュ・ブーンは『クロニクル』でのSFセンスや『きっと、星のせいじゃない。』での青春演出が買われての人選だろうが…、
忘れてはいけない。以前にも同じアメコミ・チーム物で大コケした事を…。
当り外れの差が非常に激しい監督だが、勿論今回は…。
劇中の印象的だった台詞。(ちとうろ覚えだが)
ヒーローとして活躍するミュータントたちは自分の能力を制御する事が出来る。だが、覚醒し始めた彼らはそれが出来ない。その時が最も危険。
分からなくもない。周りに害を及ばさない為にも、自分自身の為にも。
しかし、このシリーズの一貫。差別や偏見。時には彼らの命が利用され、狙われる。
何も望んでミュータントとしてこの世に生を受けた訳ではない。不条理、望まぬ運命、宿命…。
ミュータントであっても、彼らもそれぞれ漲る生と若さ。
誰もそれを止められない。
過去の苦しみも、悲しみも、トラウマも。
乗り越えて。
自由の扉が開く…。
ラスト、ダニたちを閉じ込めていた透明のドームが消え、自由に。
向かった先は案外、某別スタジオだったりして。
XMENとは違った面白さ
青春ものであり、ホラーやスリラーな要素を含んだ正史となるXMENとは同じ世界観だが、一線を画す作品
能力が発現したばかりの若いミュータントが、それぞれの能力を明かさず展開されていく中で、能力自体が謎となって、最後はそれが回収されていく様が爽快
能力バトルは少なめだが、内容が面白いので十分楽しめた
FOX製作最後のXMENスピンオフ作品となったが、これでシリーズが終わらないことをディズニーには期待したい
全34件中、21~34件目を表示