「階級闘争は、常に存在している。」マルクス・エンゲルス ノリック007さんの映画レビュー(感想・評価)
階級闘争は、常に存在している。
現代の日本にも。
この映画の時代では、ブルジョア階級(資本家)と
プロレタリア階級(労働者)でした。
現代の日本では、既得権益を有し、既得権益に
守られている人々と既得権益を持っていない人々
です。
自由民主党による一党独裁が続き、民主主義が
機能していない日本では、既得権益のあるなしが、
階級となります。
政治家は、金を受け取る、票を集めることで、
公権力の行使に関して何らかの便宜を計っています。
官僚は、既得権益を守るため、政治家に忖度し、決裁文書を
改ざんし、国民の知る権利を無視して、証言しません。
検察は、略式起訴や不起訴処分で、真相を闇に葬っています。
メディアは、記者クラブで情報を入手するという
既得権益を守るため、現実を直視することなく、
大本営発表を垂れ流すだけです。
経営者や管理職は、利益を得るという既得権益を守るため、
現実を直視することなく、正社員を派遣社員にして賃金を
下げ、社員に長時間労働を強いています。
既得権益持っている人々は既得権益を手放さないし、
既得権益を持っていない人々は既得権益を手に入れる
ことはできないので階級となりえます。
この現実を直視しているのでしょか?
カール・マルクスは、ジャーナリストとして現実を直視し、
行動しました。
フリードリッヒ・エンゲルスは、紡績工場の社長の
息子として、妻となる女性社員をとおして現実を直視し、
行動しました。
カール・マルクスの妻であるイェニーと
フリードリッヒ・エンゲルスの妻であるメアリーは、
フェミニストというより、革命家の妻です。
日本にこのような女性はいるのでしょうか?
現実を直視する人だけが、行動することができます。
1848年に共産党宣言を発表したとき、カール・マルクスは
29歳、フリードリッヒ・エンゲルスは27歳です。
1848年というと、日本は江戸時代の終わりで、幕末の直前です。
日本は、ヨーロッパに比べて150年は遅れている!
日本は、あと何年遅れるのでしょうか?
パンフレット以外にもマルクス関連の書籍が購入できるので
お金を持っていくと良いでしょう。
日本では民主主義が機能しているから、自民が下野し民主党が政権を取りました。
が、
民主党が余りにも酷い政治を行いましたから
日本の存亡の危機を感じた国民が、与党を自民党に戻しただけの話です。
これが民主主義であり、自民党は一党独裁ではありません。
結果論で一党が長く政府になっているというだけの話。
民主党の売国政治は樺太を日本の台帳から外しただけでなく、
韓国に日本の税金から様々な便宜を図っています。
仕分けや放射線量を欧州の100倍厳しくした数字で国民の目を欺いたなど、
表に出ている事だけではなく、国民に無断で色々売国政治をしていました。
既得権益の話は同感もしますが、
国民が代表となる議員に意見をしたり考えを問うたりしないので、
現状が、日本の民主主義、というだけの事です。
つまり、
政治は民度、そのものです。
全然遅れていませんよ。
日本は西洋の半分以下の時間で文明化して、 追いついたけれども、現在は西洋と同じく行き詰まっている。日本は新たな思想潮流をつくる力はないけれども、飲み込む早さだけは世界随一。また新たなイデオロギーが生まれたら日本はすぐにそれを取り入れる。宗教も文化もあったもんじゃないが、それゆえに日本は強い。