「東映の波の映像で水が飛んで来ます」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 シャンゼリゼさんの映画レビュー(感想・評価)
東映の波の映像で水が飛んで来ます
折角の機会ですので4DMX版を鑑賞。東映タイトルの波の映像でいきなり水が飛んで来て驚きました。
アマゾン牧場のシーン等の静のパートが多く高い入場料払わなくても通常版で良かったかな?とも感じました。
4DMXの素材としては飛道具や頻繁なフォームチェンジの有る現行ライダーの方が良いかも知れませんね。
俗に言うグロシーンですが私はプライム版の
途中で耐えられず脱落しておりますので本作程度で丁度良いと思っております。今回はノーレーティングですし。
私は言われている程悪く無い作品と感じました。
確かに食糧難や人間が家畜アマゾンを食べるという設定は唐突かも知れませんね。
自分の中で結末予想はアルファもオメガも最後にわざと互いに相手の攻撃受けて相討ち︎双方絶命だったのですが見事に外れました。
ネオアマゾンドライバーが破壊され元祖アマゾンドライバーで変身のオメガとアルファの殴合いになったのは締めくくりとして良かったと思います。
あのアルファが負けてしまうのは意外でしたが仁さんの「ただいま」の一言でアルファにとってはこの結末が最善だったのかも知れないと思い「仁さん、お疲れ様」と涙が出ました。
本作ではアマゾンズの底流に有る「食うか食われるか」という刹那でなく「生きる」という事にやや重きを置いている様な気がします。故にムクの意志「誰かの命に成りたい」でムクを食べる意を決したオメガが生き残ったのかも知れません。
仁さんの殺人・悠の食人(実際には食アマゾン)も唐突かも知れませんが最終決着・最後ノ審判に至る過程では仕方無いものだと思います。
アマゾンが独りになってしまいアマゾンズの続篇は無いのだなぁと思いつつ
家畜アマゾンを引取り世話をしながら悠の帰りを待つ水月、水月に会わず人知れず何処へか独りバイクで去る悠。
往年の東映ヒーロー像を感じると同時に仮面ライダーというコンテンツの凄さを改めて感じさせられました。