「映画館ましてや4Dで見る作品ではない」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 hattonさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館ましてや4Dで見る作品ではない
まずはじめにかなりの低予算で作られた作品なのだろうというのがあからさまに見て取れる
故に何でそうなるの?というツッコミどころだらけになってしまっていた
シーズン1、2が好きでファンだっただけショックが大きかったです
脚本:×
前作からの脈絡もクソもない始まりでいきなりアマゾン牧場に悠は迷いこむ、もうすでに意味がわからない
アマゾン牧場の説明もあったが前作からのつながりもなければ、数年前までハンバーガー食ってた世界でいきなりの食糧難
野菜食ってる草食のアマゾンは人間も食べれるみたいなこと言ってたけど、その野菜を人間が食えば問題ないだろうとも思ってしまう
それにお偉いさんがその政策を支持する理由も全く理解できない
内容が薄すぎて唐突すぎる
これまで人間を食っていたアマゾンを弱い立場にして悠に守らせたかったという制作サイドの思惑があったのかもわからないが仁さんに狩られていた時の方がよっぽど弱者の立場だったと思う
仁さんもなぜアマゾン牧場で捕まっていたのかもわからないし、なぜ血を飲んでいたのか、あんな管繋いだだけでアマゾンが作れるのかも不明と疑問点のオンパレード
それにベルトずっとしてたなら片腕の鎖外れた瞬間変身できただろ…
駆除班と4Cについては最早この映画のストーリーにおいて存在する理由すらなかった
ただただ鬼ごっこを繰り返すだけで特に重要な役割は何も与えられていないくせに尺だけはがっつりとっていました
隊長がちょっと包帯に血が滲んだだけで物資がいるから探そうとか言い出した時にはウォーキングデッドの世界にでも入り込んだのかと思いました
駆除班はやってることがめちゃくちゃで草食アマゾンに自分たちは敵じゃない!とかなだめてたのに最終的に4Cと一緒に首ぶっ飛ばしたりしてたのは何やってんだこいつらと思ってしまいます
駆除班と4Cは徹底的にやりあってどちらか殲滅くらいがちょうどよかったと思います
最後のシーンの黒崎も正当防衛と謳って橘を撃っていたが、なぜ殺さずに足だけ撃つのか、何が目的で撃ったのか訳がわかりません
そもそもそのシーン自体がいりません
ラストシーンはまた含みを持たせて終了
こんな終わり方だったら前作の終わり方のままでよかったじゃん
この映画で伝えたいものなんか何もないんだろうなと感じてしまいました
唯一ちゃんと仁さんを悠に殺させた点のみは評価できます
演出:×
映画館という大スクリーンで仮面ライダーを見せる!という意欲が微塵も感じられない演出でした
これならアマゾンプライムでじっくりやってくれた方が1000倍いいです
アクションの質がプライムの時と比べ明らかに落ちています
あとライダーのアクション時間が映画の尺と比べるとかなり短い、他のどうでもいいシーンなくしてアクション重視にして欲しかった
走って突撃するだけ、面白みのない必殺技、今までの焼き増し攻撃方法などなど映画にした意味全くないですね
せっかく今まで作ってきた土台をぱあにしてしまいましたね
せっかく仁さんの目を治したのであればもっとスタイリッシュさが戻っていてもよかったのでは…
そして、何が写したいのかわからないカメラワーク、無意味なアップ、アニメのドラゴンボールの「はあぁぁぁぁぁぁ!!!!」並みの取っ組み合い時間稼ぎ、なぜかサイケデリックな照明、ワンパターンな背景、建物全部廃墟、あからさまな人員不足
全てクソ
人物:×
全ての人物が前シリーズの焼き増し
成長がうかがえるわけでも考えが変わったわけでもありません
新キャラについても特にバックグラウンド等は出てきませんので特筆することはありませんでした
悠についてはシーズン2のままでよかったと思いましたが、仁さんは七羽さんや千翼のことについて決着をつけていたのでもっとスッキリした正確に戻っていてもよかったんではないでしょうか
あとネオアルファはかっこよかったです
迫力などは求めずただ結末だけが見たいという方が暇な時間にレンタルで観るくらいがちょうどいいと思います