「うーん、物足りない!」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 ゆめさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん、物足りない!
総括するとなんだかサラッとしていた感が否めないのはなぜだろう。
なんというかきれいなアマゾンズだった。平成2期に通じる毒気の少なさというか。
絶望成分と熱さが足りなかった。
1~2期で製作陣にハートを痛めつけられた分(いい意味で)期待値上がりすぎてたのかな。
でもね、アマゾンズ好きな人はそういうのを求めてる!(たぶん)
個人的には仁さんの最期はもっと丁重に扱ってほしかったかなあ。
悠と戦って決着がついて死ぬのかなあ(2期の流れを見ると仁さんの安息はもはや死しかないじゃん)とは思ってたけど、もっと七羽さんの出し方とか含めぐっとくるものがあっても良かったはずなのに。ていうか2期で出た千翼くんの死の影響が劇場版ではほぼ感じられなかったけども。
あ、でも人間と家畜の問題をテーマに持ってきたのは「おお!」と思った。喰うか喰われるか、殺すか殺されるか(生きるか死ぬか)そんなサヴァイブ感を持ってる人物ばかりだったから、そこに「喰われる運命を受け入れた(生きる意思を持たない)存在」を入れてきたときは「面白い」と思ったんだけど・・・。
あと登場人物のパーソナリティーに関する違和感も満載で集中しきれなかった(やはり脚本家違うから?)。例えば、1~2期の悠くんは美月の前で「自分には家族いない」的な発言はしない気がするし、仁さんが施設でなんかチープな鎖で捕まってたけど、たぶん1~2期の仁さんならアマゾン体で無理矢理突破するか、千翼のことがあったわけだから自分が新たなアマゾン生み出す原因になるくらいなら自分で舌噛み切るくらいの抵抗はしそうなのになあ。とか。
全体通して悪くはなかったんだけど、アマゾンズ視聴者が求めてるのは「いい話」じゃないわけだし、もっと攻めてほしかったなあ。というのが個人的な所感。全国公開の劇場版という制約もあったせいなのかもしれないけども。