「ありがちなハリウッドのテンプレストーリー」マインクラフト ザ・ムービー アイアムユアドリームさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがちなハリウッドのテンプレストーリー
ドルビーアトモス・字幕版で鑑賞しました。
マインクラフトはゲームとしてはプレイしていないのですが、Youtubeにあふれたプレイ動画は結構見ていますし、マインクラフトオマージュのドラクエビルダーズにはハマってやり込みました。
ゲーム好きなので、期待はあったのですが、そもそもストーリーがほぼ無い(と私が認識している)マインクラフトでどうやって一本ゲームを作るんだ?というのがかなり疑問でした。
その部分に関しては、本来本編になっても良い部分を「前回のあらすじ」みたいな感じで導入部に使って「巻き」で進めたのは非常に良かったと思います。
そこまで見た時点で、「あ、これ期待できるかも」と思いましたが、期待は裏切られました(笑)
登場キャラクターは一癖も二癖もあって面白かったのですが、全体的に非現実的な漫画の様なキャラ付けで、マインクラフト世界の非現実感をそのまま引きずった感じであんまり乗れませんでした。
その為、”やや”非現実的な世界から非現実的な世界へ行くという中途半端な印象がぬぐえませんでした。
あと、マインクラフト世界に出てくる悪役がゲームをプレイしていない自分的には「これ原作にいるやつ?映画オリジナル??」という疑問がわからないままでした。(結論としては、映画オリジナルだった様です。)
ストーリーが無いゲームに無理やりストーリーを付けたからこうなったんでしょうが、敵キャラの設定などが笑いを取りに来ているのか、そうじゃないのかがわかりにくく、中途半端で微妙な感じでした。怖くも無いし。
ストーリーとしては、いじめられっ子の少年と、過去の栄光を引きずるダメな大人が力を合わせて成長し、敵を打ち破って現実世界でも成功を手にする、という、いわゆるハリウッド的テンプレストーリーでした。
テンプレというのは、一番わかりやすくて受けるからテンプレになるのでしょうが、なんかもうちょっと上手いことならなかったのかな?という感想です。
また、最後にスティーブがマインクラフト世界を捨てて現実世界に戻る(そして成功する)というのが、なんとなくありがちな「現実から逃げずに戦おう!」という、「レディ・プレイヤー・ワン」や「ドラゴンクエスト・ユアストーリー」で何度も擦っているネタだったのも、見ていて「これ何回も見た…」となってしまった要因かな、と思います。
マインクラフトが好きな人の方が楽しめるのか、そうじゃない人の方が楽しめるのかよくわかりません。
個人的には、配信で十分だったな、という感想です。
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