「『12音の繰り返し』の歌を歌う羽目になってしまったガガが可愛そうだ。」アリー スター誕生 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
『12音の繰り返し』の歌を歌う羽目になってしまったガガが可愛そうだ。
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カントリー歌手が徐々にレディー・ガガになって行く姿を描いた映画だ。
それをレディー・ガガがやってるんだから、何一つ違和感は無い。
しかし、
この男の才能に限界があるのは、最初から分かった。ガガと出会ったから、才能を削られた訳では無い。
ガガの堂々した濡れ場演技と比べれば、いくら演出と言えども、この男の無能ぶりが鼻を突く。彼自身が演出をしているから、その点を考慮しなければ駄目だ。
いじけて自滅して行く歌手を描きたかったのだろうが、もう一度言うが、彼の歌は最初から魅力が無い。寧ろ、この男に囚われてしまって、魂の無い『12音の繰り返し』の歌を歌う羽目になってしまったガガが可愛そうだ。
音楽を12音の繰り返し等と称する事自体がこの男の駄目な所。
もう一度申すが、すごい演技をしたレディー・ガガが可愛そう。
レディー・ガガ様へ、歌はオクターブの繰り返しじゃないですよ。魂で歌って下さい。『精神論』とか『きれいごと』と言われても、イタリア系アメリカンのアイデンティティを見せて下さい。最初のフランス語で歌う『ラ・ビ・アン・ローズ』が最高です。それだけで、この映画を評価します。カントリーはアメリカンに任せて、コンチネンタルな歌を歌って下さい。もっとも、カントリーだって、元を正せば、コンチネンタルですがね。今のカントリーはそこがかけている。だから、韓国の音楽に席巻されるのだと思った。そう、音楽は12音の繰り返しじゃない。数学的に考えても宇宙だ。
もっとも、そんな事はこの演出家も分かっているのだろうが。
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