「雪山サバイバルと白い粉」マイナス21℃ kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
雪山サバイバルと白い粉
プロアイスホッケー選手で将来を嘱望されつつも、ちょっとしたことで辞めてしまい、覚醒剤に溺れてしまう。麻薬更生プログラムも含め、7日後に裁判所へ出廷しなければならなくなったエリック・ルマルクは、気分転換のために雪山へ単独でスノーボードを楽しむことに・・・
薬を断ち切るために出かけたはずなのに、ポケットの中にはビニール袋に入った白い粉。狼の群れに襲われたり、薄氷の湖に落ちたりとか、踏んだり蹴ったりの遭難事故。びしょ濡れになったスノースーツを乾かすために素っ裸になるシーンだとかも痛々しいが、日数が経つに連れ、疲労こんばいする姿がなかなかリアル。「喉が渇いても雪を食べちゃダメ」というサラのアドバイスも効いたようで、白い粉を捨てたあとのビニール袋を利用してわずかの水分を得る。
両足も凍傷にかかっていて痛々しいし、その肉片を非常食糧にするなど、『生きてこそ』のサバイバル精神を感じた。さすがに覚醒剤を捨てたシーンに関しては、本人のみぞ知る世界なのでわからないが、両足を切断することになってから彼の本当の人生が始まったんだろうな~と、妙に納得してしまった。ほとんど一人芝居みたいなものだから、ジョシュ・ハートネットが好きでない限り、観ちゃダメかもしれない。
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