天才作家の妻 40年目の真実のレビュー・感想・評価
全79件中、1~20件目を表示
Lighthearted Melodrama
This story of a long, complex romantic relationship between a failed writer and his ghost-writer lover has plenty of love-and-family-gone-wrong agony. It's partly a movie-for-women type tale but it's easy to relate with the husband's weaknesses. For all the tear-jerking disappointments, Glenn Close plays the role with sarcastic fatigue, bringing comedic Roseanne-like edge to the Oscar bait.
夫婦の秘密は早々に明かされるが、妻の内面こそが核心
邦題の「真実」を、作家とその妻が隠し続けてきた秘密だと考えないほうがいい。観る前から予想がつきそうな隠し事だし、序盤でほのめかされ、中盤でほぼ明示的に描かれるからだ。
本作のすごいところは、授賞式のためストックホルム入りした妻の心の動き、その見えざるダイナミクスを終盤の重心に置いたことだろう。いやむしろ、映画全体の重心かもしれない。40年間守ってきた秘密も、受賞作家の浮かれた言動も、晩餐会の日に妻が何を思い何を決断するかを導くための壮大な伏線と言ってもいい。
そんな主人公の揺れ動く心理を繊細に的確に表現したグレン・クローズ、7度目のオスカー候補だそうで、そろそろ受賞させてあげてもよいのでは。親身な態度で夫婦の秘密に迫るクリスチャン・スレイターの秘めた狡猾さが良いアクセントになっていた。
グレン・クローズあっぱれ
積もり積もった感情を爆発させる妻を演じるグレン・クローズの演技が迫力ありました
長年我慢し続けてきた想いを夫に爆発させるシーンもすごかったですが、晩餐会での夫のスピーチを聞いている時の演技が本当に素晴らしかったと思います
セリフはなくて表情だけで気持ちが伝わりすぎてきて、こういうのが大女優さんなのだと
ストーリーも良かったです
身勝手な夫
私には才能があるのに
本当は私なのに
あの時代じゃなくて現代だったら良かったのに
キングメーカーの妻
グレンクローズ扮するジョーンキャッスルマンは、ジョナサンプライス扮する夫の作家ジョゼフキャッスルマンがノーベル文学賞を受賞したと言う電話を受けた。
ノーベル賞をもらうとこうなる と言った展開かな。でもお祝いの席なのに家族はどこか不機嫌だね。全体的に怪しげな雰囲気も漂う。栄誉を手にしてもまだ欲するものがあるのか。ノーベル賞をもらっても今までの人間性は如何にあったか。初めて開かされた真実に家族は動揺した。まさにジョーンはキングメーカーだ。
単純な話
作品の内容的には特に面白くはないんだけど、登場人物の演技力が光ってた。
特に奥さん。有名な人だから当然か。
しかし、受賞したタイミングで爆発されちゃうのは困るよな。もちろん旦那が悪いんだけど。
評価:3.3
最高の晴れ舞台で噴出した〝影の執筆者”の積りに積もった恨みつらみ
やはり我の強い白人女性が最後まで我慢しきるのは難しかったのかとあの場面では嘆息してしまった。
だからこそドラマになるわけだが(苦笑)。
キャスト上の怪訝な点として、老作家と若き日の大学講師が全然結びつかず、かなり後になってからそうと気付いたこと。まぁ名前に注意していればもっと早く分かったかもしれないので自分の不注意でしかないのだが。
まあまあの充実感と言うべきか、退屈な視聴タイムだったというべきか逡巡してしまう作品でした。
作品が作家の手を離れたら、独り歩きを始めるのは仕方のないことだ
夫のノーベル賞授賞式についていった女房の若い時は何者だったのか。そして、タクシーの中で何が起こったのか、終盤の胸をえぐられるシーンになだれ込む感動作だ。
人には表と裏があり作家が例外であるはずはなく、観る者によって解釈も違うのだろうと、余韻の長びく映画となった。
ストーリーに関係ないことだが、一旦売れた作家に転用やコピーが指摘されることがある。忙しさにかまけた悪意でなかったら参考文献の明記をすべきだがどんな理由で端折ったのかと何時も思うのだが、そんな事まで考えてしまった。
もう一つ蛇足だが、夭折の画家・佐伯祐三の油絵にあるテーブルや椅子の流れる様な線は、日本画を習得した者でなければ描けない謎だと聞いたことがある。
いずれにしても作品が作家の手を離れたら、独り歩きを始めるのは仕方のないことだ。
妻のアイデンティティとは何か
原題は「THE WIFE」で、主人公はノーベル文学賞受賞者の妻。
物語の夫は社会的に成功を収めているけれど、その有無にかかわらず、専業主婦のアイデンティティって何なのだろう、と常々思っているので、この映画でその疑問を改めて考えさせられた。
夫の成功に対し「内助の功」とか「糟糠の妻」とか、そんな風に妻であるパートナーを、表現するのは違うんじゃないかな。
それで満足している妻も多いと思うけど、主人公は普通の主婦ではないから、夫婦とは・・・みたな普遍的な課題を一層観る側に訴えかけてくるようだ。
超複雑な胸の内を目で表現していたグレン・クローズは凄いと思うな~
真の夫婦の絆って・・・綺麗ごとだけではないよね。
1960年代の物語だから存在しえたのかもしれないな~なんてね。
グレン・クローズに脱帽👏👏👏
夫婦ってとんでもなく厄介で、
ある種の「契約」なのだと思う。
そして、どこで爆発するかって本当に誰にもわからない。
結局は日々の積み重ねであり、
だからこそ、たった一言が引き金になったりするのよね。。
グレン・クローズ演じる"作家の妻"と、窓の外に降る雪のシーンはとても印象的。
女性の真の強さを感じられる作品。名作です。
ずるい男と、愛した女
ノーベル文学賞受賞の第一報から、授賞式までの数週間という短い時間を舞台とした作品です。
誰も知らないノーベル賞の受賞後の一連の時間帯を舞台にし、贅沢な追体験を楽しむことができる点が、この作品のひとつの(ただし決して第一番目ではないけれど)魅力でした。
ノーベル賞を受賞した小説家の創作活動が、実は奥さんによるものだったというあらすじの映画です。
文学業界の性差別の問題や、情けなさすぎる男性至上主義の問題や、母性ほか、いろんなテーマをうまく調理して、おいしいシチューに煮込みましたという感じで、もちろん主人公のグレン・クローズの演技がピカいちなのは言うまでもありませんが、見事に溶け込んだ美味を味わうことができると思います。
受賞のあとの晩餐会で指名されたダンナのスピーチは必見。
おそらく男性には「奥様への愛情が山ほどこもったスピーチ」にしか聞こえないはずなのに、なぜその後に「この急展開」に突き進んでしまうのか。
これこそがメインテーマかも知れないと思うほどでした。
ネタバレになるので書きませんが、このスピーチのシーンは一字一句聞き逃すことなく、真剣に聞いてみてくださいね。
原題は非常にシンプル。副題は要らない
老人のポルノ小説なオープニング
からーのノーベル賞受賞、授賞式
息子も小説家志望タバコ 不機嫌
飛行機で クリスチャンスレーター 伝記作家
美人のカメラマン
しっかり者の奥さんと 有頂天になっている能天気な旦那
1958年に
大学教授と 美しい女学生 グレンクローズの面影があるのが面白い
クルミ
大学教授は既に子持ち、子守りする女学生
現代に戻り早朝のサプライズ
サンタルチア
発展途上言われてムッとする息子
ストックホルム
お小遣いもらう息子
妻に諭される旦那
糟糠の妻は真っ平、スピーチに名前を出して欲しくない。
また昔へ
男は女流作家は認めない
本は読まれてこそ
妻の心配をよそに 美人カメラマンを口説く能天気な旦那
奥さんは一人で外出
クリスチャンスレーター つきまとう
伝記作家は暴露本を書く気
調子を崩す旦那 美人カメラマンとやる気か
妻が書いてる事バレたか
タバコは母の影響か
前妻はお医者さんになってた、 彼をひきとってくれてありがとう
クルミに口説き文句書くの定石か
やっぱりバレてる
しらばっくれる妻
不安な妻
夫婦喧嘩
孫が生まれて休戦
息子に取り入る伝記作家
1960年
クルミを書き上げたが妻が酷評
作品と人間の愛は別。初稿は、のくだり
作品を作るのは旦那 ブラッシュアップするのは妻
着想はいい。私なら直せる
最初は出版出来るだけで大喜び
ハッパでラリる息子
言うわけない。と否定は違う。
詐欺じゃないよな
1968年コネチカット
共作、旦那が子守り
授賞式に伝記作家がいるのはなぜだ
晩餐会
仕事はキングメーカーですわ
スピーチ
妻にスポットライトが当たる。型通りのスピーチでこの栄誉を君に
帰る妻
離婚したい
気色悪い
捨てたメダル拾った
いつの間にか殆ど妻が書いて旦那は浮気
怒りがあなたの裏切りが作品に
逆ギレする旦那
錯乱する妻
セックスでどうにかしようとするクセ
発作起こす旦那、咄嗟に助ける妻
スローモーションでグレンクロース映す
帰りのフライトは息子と隣同士
ご愁傷様
伝記作家にピシャリ
子供達には家に帰ったら全部話すわ
雲海飛行機の後映で締めるのイイ
グレンクローズの素晴らしき演技
原題は「The Wife」らしいですが、原題のままの方が良いのではというぐらいにグレンクローズの演技が素晴らしいです。
ラストに向けてグレンクローズ演じるジョーンの表情が少しずつ変化していき、彼女のストレスを表現しています。
まさにグレンクローズの映画と言ってもいいぐらい。
ただ久しぶりにクリスチャンクレーターの嫌な感じが個人的には好きですが。
デイビットやジョーンの感情がわっと爆発して、結局おさまったりするのは少し感情移入はしにくかったところが残念だったかな。
上質な短編を読んだような後味。って小説が原作なのね。映画作品として...
上質な短編を読んだような後味。って小説が原作なのね。映画作品としてはそんなじゃないけど、小説の映像化としてはうまいんじゃないかと思う。読んでないけども。
でもこの妻は別に被害者でもなくて、結局は楽をしたんだと思う。女流作家が認められない時代とは言え認められる人もいたわけだし、認められようと努力する前に夫に逃げたんだろうな。私を捨てないでとか、なぜ結婚したか分からないとかの発言もあるし。
それはしかたないことだけど、なんか急に後悔して半分八つ当たりしたのね。で、スッキリしちゃったんじゃないかな。
あるよねー。
頑張れ息子!(ダブルミーニング)
1992年のノーベル賞受賞にまつわるエピソードと、1958年におけるスミス大の教授と学生という関係の話を交互に描いた作品。若い頃のジョーンがグレン・クローズに似てるなぁ、CGで若返りしたのかな?などと思っていたら、彼女の実の娘(アニー・スターク)だった。
ノーベル賞を獲るなんてのは凄いこと。それをゴーストライターでもある妻がどのように思い、心変わりがあるのか?などという点を注目してみた。若き頃、略奪愛で結婚したジョゼフ・キャッスルマン教授とジョーン。文才は教授も認めるところだったが、当時は女性の小説家は見向きもされなかったという、女性蔑視のあった時代。自分の小説も発表したいという気持ちもあったが、それよりも教授への愛が勝った形。言い訳がましく言えば、夫の書いた小説をキャラとリアリティ描写を中心に校正しただけともとれる。
ノーベル授賞式の講演では「私のことは言わないでね」と念を押したジョーンだったけど、それも自分の中に「影の存在」として決着をつけたかった現れではないでしょうか。疑惑を抱いたナサニエル記者の突き刺すような言葉にも動じなかった彼女だけど、どこかで何かがはじけてしまったのか、息子への対応も彼女の誉め言葉より父親の言葉が欲しかったことが響いてしまった。
浮気性の夫。クルミを使って雪の詩を諳んじるところも面白い。70代の爺ちゃんなのに、妙にセクシーだからだろうか。とにかく未だに性欲だけは旺盛のようだった。彼もまた自分のオリジナルではないところに苦しみ、鬱屈した中から滲み出る哀愁がそうさせたのだろう。
頑張れ息子というダブルミーニングを思いついたのも、スピーチにおける妻を称える言葉も全てがダブルミーニングに思えたから。辞世の句とまではならないが、彼のそのスピーチが人生における最高傑作だったのかもしれません・・・
タイトルなし
ノーベル文学賞を受賞した作家の夫と
彼を支える妻
喜ぶ夫…その横で妻の笑顔がだんだん…
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妻を演じたのはグレン・クローズ
🎥"危険な情事"以降彼女のイメージ固定
(スミマセン😅)
沸き上がる感情を抑えている表情
怖いくらい🤭
真実を伝えるばかりが良いとは限らない
秘密にしていたのなら…
覚悟してついた嘘なら…
墓場まで持っていってほしいなぁ
私はそう思ってしまった💦
(何故こんな男の陰に居るのか😡と…
そんな声の方が多いのかな😅)
良サスペンス<ヒューマン
原題「the wife」の方がサスペンスみあってよかったのでは?広告的な邦題にウンザリしてしまうのは、ある程度英語の素養が身についたという証なのかしら…。(良妻風すっとぼけ)
サスペンスを用い心の機微を描いた良ヒューマン映画。
長年連れ添った夫婦のフラストレーションの積み重ねと情,自己と家族(他者)の狭間で揺れるさまは圧巻である。
振り返る度に緻密さを増す夫の描写が、
凛と良妻よろしく佇む主人公を浮き上がらせている。
小説が基&テーマだけあって、真似したい文学的な台詞回しも多く、英語学習者には勉強になると思う。
フィクションだがノーベル賞の裏側を垣間見るかのような体験が出来たのも、副産物的に👌
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