「大女優の迫力」天才作家の妻 40年目の真実 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
大女優の迫力
冒頭、老夫婦のセックスから始まって、どーゆー映画なんだろ? と、戸惑いましたが。
作家である旦那の過食、浮気癖、虚言癖、他人や息子への尊大さ、自分勝手な理由での排泄的セックス。
虚栄心のバケモノで、嫉妬深く、コンプレックスの塊な人間の屑。
明らかに過度のストレスで「壊れた」人間だということを、様々なシーンで丹念に積み上げていき。
対して、奥さんは常に貞淑で、落ちつき、旦那をたて、家族の健康と幸せを祈る、「内助の功」を体現したすごい人だというシーンを、これまた丹念に積み上げていく。
しかも、旦那はノーベル文学賞を獲るが、実は旦那名義で発表された作品はすべて、この奥さんが書いたものだった。
その奥さんを演じるのがグレン・クローズ。
彼女の演技がすごい。
引き込まれる。
特に、40年間耐えて耐えて、その恨みつらみが爆発するシーンの、目がすごい。
彼女の演技を観るだけでも、行った甲斐はあった作品でした。
万人に薦められない作品ですが、私的には大傑作。
でも、夫婦で観に行くのは避けたほうがいいですな。
特に女性は。
旦那の欠点になる行動の理由が見えて、熟年離婚をしたくなること請け合いですw
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