「究極の”ドラゴンボール“体験(Twitterにアップしたもの」ドラゴンボール超(スーパー) ブロリー 超武差育ブルーさんの映画レビュー(感想・評価)
究極の”ドラゴンボール“体験(Twitterにアップしたもの
「ドラゴンボール超 ブロリー」初期ビジュアル、そして最初のトレーラーを見た時、正直、これ大丈夫かな?とか、デザイン変わりすぎじゃない?とか色々な不安がありました。そして、公開が近づいて、どんどん情報が明るみになるに連れ、不安が期待に少しずつ変わっていった。大嵐の兆しだった。
という面倒な前置きはさておき、具体的な本作の感想を述べていくと、全体的な評価としては、「平成ドラゴンボール」の劇場版作品としては、間違いなくトップクラスの出来だったと思います。100点満点評価でいくと復活のFが70点と仮定すれば今作は、88,89,90…どんどん上がっていく…と言った感じです。.周りも述べている通り、良い点として特筆すべき点はどう考えても戦闘シーンおよびその作画/演出にあるでしょう。前作のように陳腐なただ雑魚と戯れてるということもなく、ひたすらVSブロリーというところで、そこまでの過程というところまでの長さについては少々考えるものもありますが、静と動のメリハリが付いていて非常に良かったです。戦闘シーンが始まった前半から非常にヌルヌル動く動く、最初っから手に汗握る超絶バトルが繰り広げられ、ブロリーの
どんどん膨れ上がるパワーに応じて、悟空やベジータもどんどんそれに答える形でいろいろな形態を見せて、やがて合体しゴジータまで見せくれました。お互いの闘争本能が触発しあう超バトル、筆舌に尽くしがたい迫力でした。見るものをどんどん引き込んでいくような激しい攻防戦で、鑑賞後に気持ちいい疲労感を残していくような感じがしました。
特に好きな演出として過去作にもあった覚醒するときに円が収束していく演出と、ブロリー視点で目まぐるしく悟空との間合いが動くところと、ゴジータがSSGSSになったあたりの背景が異空間に変わるところです。終盤で敢えて画を崩すことで凄まじく揺れ動く超絶パワーを表現してたのも良いと思います。
その代わり、戦闘の間の作画が5話事件になってたのはちょっと...て感じでした。
この映画の良い点はそれだけにとどまらず、Z時代の短い尺では実現不可能だったブロリーを軸に置いた人間ドラマも評価に値します。もともとあった彼のイメージは凶悪なバーサーカーって感じが強かったのですが、本当の奥底にあるのはあたかも少年のような純粋さと無口な中にも灯る暖かい心でした。それを引き出してくれるオリジナルキャラクターのチライとレモも良い味を出していました。フリーザ様がお茶目なギャグキャラで逆に美味しい位置にいたのはちょっと笑いましたが。ブロリーの猛攻に一時間耐えたのもフリーザのしぶとさ故でしょうか。新ブルマの声もあまり違和感がなく良い感じでした。
シナリオ面でもバトル面でも今までとは一線を画した本作ですが、不満な点を挙げるとすれば、過去回想の不自然さと退屈さとでしょうか。ジャコのおまけ漫画準拠になってるせいか、色々と元の設定と噛み合わない部分が多数見受けられました。(悟空がポッドで飛ばされる頃にはすでに立っている/フリーザが全然違う姿など)。進行上仕方ないとはいえちょっと長いなぁと感じましたしまあその程度なら長所でもみ消せるぐらいです。
そして何度も言ってますがゴジータにもやや問題があります。出すなら出すでやっぱりせめて公開はまで隠し通して欲しかったです。グッズを出したいのはわかりますが、あまりにも大人の事情って感じがしていやでした。元のイメージが染み付いてるせいかキャラデザや性格変更もこのキャラに限っては手放しに納得できませんでした。飽くまで個人的にはですが。
“ドラゴンボール史上最高傑作”という謳い文句で世にすがたをあらわし、そして節目の20作目のボスとして放たれた”ブロリー“という”最強のサイヤ人”の物語を目の当たりに出来て、多少不満はありつつも、大満足の出来で感服です。こんな偉そうで稚拙な長ったらしい感想を書くには、1回見ただけではちょっと足りないです。
というより、今も覚めぬ興奮に、「もう一度見たい」と思わされます。勿論、少なくともあと2回はリピートするつもりです。