「主演二人が自分のセルフイメージに近い役柄を生き生きと演じていて化学...」ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋 とーりさんの映画レビュー(感想・評価)
主演二人が自分のセルフイメージに近い役柄を生き生きと演じていて化学...
主演二人が自分のセルフイメージに近い役柄を生き生きと演じていて化学反応も抜群! 我らがセス・ローゲンが体制なんかとは切り離された所でドラッグでハイになるのも、シャーリーズ・セロンが"強い女性"というイメージを仮託されるのも僕たちは知っている。何なら少しヒラリー? 途中からドンドン前のめりになっていく"ロマコメ"としての面は、古くはスクリューボール・コメディから名作『ローマの休日』、そして比較的近年ではリチャード・カーティス(ex. 『ノッティングヒルの恋人』)が作り上げた英国産ロマコメというブランドにまで通ずるもので、"身分差"という題材またそこから生じる葛藤は普遍的。しかも本作でのその扱い方がタイムリーで、社会情勢をチクリとしつつ、秀逸な小ボケを量産していく風通しの良さ。主人公二人の"我"を貫き通し、世の中に怒り狂ったりしている点は、個人的に共通性高かった。夢や理想論と鼻で笑われても頑張っていかないと。実際、シャーリーズ・セロンは活動的だし。だから"地球を救う"というテーマでもっと根幹を貫いてほしかった気もしたけど、これくらいが押し付けがましくなくて程よいのかな。その代わり共和党はものすごくディスられていて、毎度ながらこういうのは日本(のメジャー?)じゃ絶対作れないなと思った。
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