ベルリン・シンドロームのレビュー・感想・評価
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シュレーバーガルテン
中盤までは痛々しいシーン満載。手の甲にノミを・・・そしてドアに手を挟む。何日も監禁され、留守中にはとにかく脱出を試みるクレア。アンディが帰ってくると従順なフリをしながらも、逃げ出すチャンスを待つ監禁生活。
アンディが普通に高校教師をやっていて、周囲からは不自然さを感じさせないところが凄い。以前にも女性旅行者を監禁するも逃げたらしいことが語られていたが、犯罪者が社会生活の中に溶け込んでいるのが怖いところだ。日本でも『完全なる飼育』シリーズが量産されているけど、実際には痛ましい事件として発見されることが多い。始まりはクレアとアンドレが恋仲になっているという違いはあったけど・・・
ストックホルム・シンドロームという言葉も連想させるけど、被害者の心理が絶妙に揺れ動く描写によって加害者との関係性が浮かび上がる。まぁ、普通の生活しましょうよ・・・と犯人には言いたくなる。クレアの口ずさむ「恋のダウンタウン」とエンドロール時のBGMが見事に合っていて、外の街並みに憧れる姿も痛々しかった。
タイトルなし
ドイツへの旅行者が男に出会い恋に落ち、監禁されるという話。自業自得な気もするが、男のサイコさが足りず、ラストどうやって脱出したのか謎だし、監禁男は逮捕されないの?女は逃げるまま?ダラダラ長く、男の父の死は要らない。
地味だけど観る価値はあります。ただもう少し短くても・・・
旅行先でちょっと感じの良い男性に声を掛けられ、拉致をされ監禁された女性の物語。
地味ながら、個人的には「あり」と思った作品です。
日本でも間々このような事件が発生して、その度に「何故逃げないのか?」等の意見を見ることがありますが、いかに現実を考えていない意見かが分かる作品です。
女性の恐怖と絶望、そしてストックホルム症候群的な監禁者との交流。クライマックス近くの林のシーンはとても緊迫感があり恐怖を感じるシーンでした。
残念なのは、やや無駄と思われるシーンが多く、間延びして感じます。1時間30分から40分程度の時間にまとめられたらより良かったように感じます。
怖いけど映像が綺麗
クレア役を演じた女優テリーサパーマー可愛い。
そして監禁する男、アンディ役の異常性は怖い…
どちらもそのリアルさに極めた演技力は素晴らしかった。
こういった 女性を苦しめたりいたぶるシーン・作品は苦手だけど、最後の所は正直ホッとしました。
この映画のポイントは2つあって、1つは監禁された後、脱出できるかどうかハラハラドキドキするシーンがあることと、2つめは時々セリフのないシーンもあって、人間や景色・風景が映し出される映像や効果音はとても印象に残っています。
現実でも旅先で行方不明となったり、拉致、誘拐、監禁されたりするおぞましい事件も時々起こっています。
俺も旅行が趣味やし、気を付けようと改めて思わされた映画でした。
勿論、旅に出る男性や女性の皆さんも知らない人にはくれぐれもお気をつけてください。
でも本作を見て、ドイツといった欧州などへもっと行きたいと思うようになってしまったのは俺だけ?笑
うすくち醤油
もっと変質的で過剰な変態が出てくるのかと思ったら、やんわりしてる印象。
安易によその土地で人についていってはいけないとは思うが、それが醍醐味なのだろう。
彼女自身も知恵を搾って脱出をする工夫はなく、ラストまで流されているように感じたが、リアルにこんな事になって、拘禁された不安感から混乱し、犯人に安楽を求めて従ってしまうのも無理からぬことか?
人物の心理描写が私には難解で
主人公が何を狙って監禁後の日々を静かに過ごしていたのか、なぜ途中で犯人と寝たのか(いっときの迷いか懐柔かと思いきやそうでもないし…)、犯人はクレアをどうしたかったのか、途中で飽きて殺そうとしたのか、発狂でもさせてずっと一緒にいたかったのかが全然スッと入ってこず、結局エンドロールを迎えても何だったの…と肩透かしを食らったような気持ちに陥った。
心理描写が難解だっただけでなく、クレアとおブスな生徒ちゃんがどうやって助かったのかが映し出されず意味不明。う〜ん。
あと、尺が長いよ。てっきりオトーチャン、途中でクレアを助けに来てくれて息子に殺されるのかと思ったらフツーにお陀仏かよ。そして父親が逝去したら息子は悲しむだけで、変化も何もない。そんならオトーチャンのエピソードに割いた尺、全部省いちゃっても宜しくない?
クレアが綺麗で線が細くて監禁されたカモい旅行客役がハマってて良かったけど、人に薦めたい作品じゃなかった。
一時のロマンス~の
私も旅行先の出会いとかロマンスとか想像して素敵な出会いないかななんて思うけど。
この映画も旅先であった男性と恋に落ち一夜を共にする。
そんなロマンスから一変…監禁される
何度も脱出を試みるけどそれも叶わず
ラストはドキドキしホッとした
もう一押し
前半は好調だった。
ツカミはOKな感じ。
でも、中盤以降があまり変化がない。
境遇ではなく心情的に。
色々と空想のネタを提供してくれはするのだが…決定打に欠ける感じ。
鍵のかかった部屋とか、なんかもっとガツンとネタバラししてくれたらゾクッともするのだが…。
アルバムとリクライニングチェアー。
どおにも消化不良である。
物語的には半年以上の時間が流れてる風ではあり、ラストカットは脱出した女性の眼に映るドイツの街並み。
開放感のあるカットが続くものの…やはり、もう一工夫欲しかった。
ちょっとあまり見ない設定だっただけに、残念なのである…っ。
あまり馴染みのないドイツの風景は興味深かった。ロシア映画を観た時もそうだったけどその国の特色って街に現れるんだなあと感じたかな。
日本の都市部などは看板やネオンが目白押しだ。…日常のこの風景は異国からはどおいう風景に見えるのだろうか。
静かなサスペンス
普通な人間すぎる犯人のサイコさ加減が物足りず。精神がちょっと破綻してる風な描き方だけどもう少し際立せたほうが恐怖が際立ったのでは。監禁されてはいるけれどその状況にさせたのが自業自得的なところも、なんだかね。
一睡もせず
鑑賞中に、よく居眠りしてしまうのですが…… この映画は全くなくて。 ジワジワ来る恐怖感と、意外なラスト(自分の予想とは違ったので)、解放された後の表情…… それほどグロいシーンもないけど、静かな恐ろしさも感じられて。 凄く面白かったです。 満足。
自業自得、ただそれだけ・・・
本作品、サスペンススリラーの要素を感じたので見に行きましたが・・・
まず、題材は良いのですが、この手の作品をシュールに撮り上げる必要はないと思うね。
本作品2時間、淡々と話が進むだけ・・・・実際の起きた事件にしろ、その事件をモチーフされて作るのなら映画なんだからもう少し脚色した方がいいかな・・・
サイコパスな男性像がゆるいかな・・・突っ込んでしまえば、主演の女性が逃げようと思うえば幾らでも逃げられたと思うけど・・・
また、この女性、事件に巻き込まれたのは、自業自得、ただそれだけ・・・
サスペンススリラーの要素として、ひとつふたつの見せ場はありましたが、ラストもハラハラドキドキも出来ず終わってしまいました・・・・
絶対陥りたくないシチュエーション
旅行先でのロマンスからの逆転監禁というシチュエーション、考えただけで身の毛がよだつ。
一度は盛り上がって惹かれた相手に理解の範疇を超えた行動を取られ苦しめられる恐怖が、クレアを通して自分に降りかかったように感じて終始嫌だな〜と思いながら観ていた。
なんだけどもう少しハラハラさせてくれないと流石に退屈かも。
空気感は好きで、派手なことはあまり起きず大人しくしてれば何もされないのがリアルなんだろうな。
いまいちスリルと恐怖が物足りない印象。
見た目で楽しい痛い描写もすぐ無くなってしまうし。
終盤の展開でやっとドキドキして楽しめたのでまだ良かった。
ただあのラストは何も衝撃でなくて残念。
ロマンスパートに無駄にドキドキしてしまったけど、よく知りもしない人間の家にはやっぱり行かない方がいいな…
面白い
序盤の主人公。異国を寄る辺なく歩き回る様子で、犯罪者から見た「絶好のカモ」感がビシビシ伝わってくるのが良かった。監禁後も熱演で素晴らしい。
ある程度パターン化したジャンル映画と見れば、今作では男の素性や生活描写が新機軸ということになるのだろう。ただ、父親との場面などはいまいち意図が掴みきれなかった。
ベルリン・シンドローム
2018年33本目の劇場鑑賞。
旅行中に出会った男に監禁された女性カメラマンが体験する恐怖を描いたサスペンススリラー。
ベルリンを旅行中のオーストラリア人カメラマン、
クレアは、
アンディと名乗る男と出会い、
彼の部屋で一晩を過ごすが、
気が付くと閉じ込められていた。
部屋から出られず、
叫び声をあげても誰にも届かない。
クレアは彼の目的や素性もわからないまま、
脱出する方法を探るが……。
いわゆる監禁ものなんですが、
監禁される方法や監禁されてからの展開が、
よくある監禁ものと異なります。
ロマンチックに求め合ったのに監禁されるという展開は意外で、
女性を騙して監禁だとか、
気絶させたり誘拐して監禁することではない点がミソです。
テリーサ・パーマーが惜しげもなくその裸体を披露し、
体当たりの熱演はファンならずとも必見です。
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