「雪と鮮血…儚げな美少女に狂う町」ミスミソウ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
雪と鮮血…儚げな美少女に狂う町
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Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作マンガは未読です。
「新米姉妹のふたりごはん」と云うドラマを観て知った山田杏奈の映画初主演作と云うことで鑑賞しましたが、これほどまでに衝撃的なスプラッタ作品だったとは!
山田杏奈の演技力の高さを思い知らされました。
ドラマでの天真爛漫な雰囲気を見慣れていたので、本作のような役柄もこなせるだなんて驚きました。さすが演技派!
儚げな美少女が返り血を浴びながら壮絶な復讐をすると云うだけで惹かれるのに、それを体現する演技力が素晴らしい。
感情を表に出さずに表現するテクニックが要求される役なのに見事に演じていて感動しました。今後の活躍に期待!
「いじめがエスカレートしていったとしても、標的の家族まで焼き殺すかなぁ?」と云う疑問が頭を過りましたが、徐々に明かされた真相を知って納得することが出来ました。
悲劇の根底にあった愛憎の三角関係。想いのすれ違いと噛み合わぬ歯車。些細なきっかけが周囲を狂わし、タガを緩めてしまう…。なんともやるせない気持ちになりました。
雪と鮮血は相性バツグン。純白を染め上げる深紅、無条件に体がゾクゾクとして参りました。殺人シーンのエグさも胸が悪くなって来るほどのレベルでなかなか好ポイント。
鮮血を浴びせてくれと言わんばかりの真っ白な衣装で出掛けるんだから、妙ちゃんの辿る展開は簡単に予想出来ましたが、まさか唯一の生き残りになろうとは思いませんでした。
[余談]
窮地に陥った時、右手で雪をまさぐればペンチやナイフやボウガンがあるだなんてちょっと都合が良過ぎるよなぁ…
※修正(2023/06/21)
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