劇場公開日 2018年1月6日

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「格差社会エンターテイメント」ワンライン 5人の詐欺師たち とえさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0格差社会エンターテイメント

2018年1月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

面白かった!

通常、銀行が融資をしたがらない低所得者層の人たちを利用して、銀行の金をかすめ取っていた詐欺師たち
しかし、彼らの存在が警察や検事たちの目につくようになり…

韓国では貧富の差が激しく、低所得者層の人間はどんなに頑張って働いても貧乏から抜け出すことができない
国も、彼らを救済する方法を一切考えていない…という社会的背景をうまくエンターテイメントにした作品

時折笑わせながらも、主人公 ミン代理の家庭環境や、被害者たちの状況を見せ、低所得者層の状況を明らかにしていく

その上で、「なぜ、彼らに金が回っていかないのか」考えさせる作品になっている

そこには、人から搾り取るだけ搾り取って、人のために使うという考えが完全に欠落しているからだ

この映画が提案する貧困層への救済策は、ちょっときれいごとのように見えるけど、欧米では一般的になりつつあることをわかりやすく提示してるだけ

でも、そんな深いことを考えなくても、十分にエンターテイメントとして楽しめる作品になっていた

とても、詐欺師には見えないシワンくんが詐欺師を演じているのがポイント高めだった

とえ