「宇宙の逆境感に半端なし」サリュート7 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙の逆境感に半端なし
アポロやファーストマン、ゼログラビティ、強引に含めるならインタステラ―など、
アメリカ映画における宇宙を舞台にした作品は多く見てきたが
ここへ来て実話ベースのロシア作品はインパクト大だった。
そもそもコンスタントに宇宙へ参入し続けてきた大国。
おそらく映画化できるようなエピソードに、資料など事欠かないのではないかと思える。
ゆえにか、肩の力の抜けた、しかしながらリアリズムあふれる映像に余裕さえ感じてみたり。
押さえた俳優陣の演技にも引き込まれる。
まったくもってアメリカ映画と双極を成して過不足なし、
同カテゴリーにおけるテイスト違いの出来ばえだった。
(旧ソビエトのノスタルジーやデザインが好きな者としては、若干ロシアへ軍配を上げてしうかも)
それにしてもだいたいどの作品もそうだが、
最後のフロンティアと呼ばれる宇宙の逆境加減には半端がない。
生身の人間の無力さとひ弱さが、むき出しにされる。
だからこそ精神と知恵が毎度、試されるようで、
ヒリヒリ感と先の読めなさがたまらなかった。
ロシアの宇宙と戦争ものに、今の所、はずれなし。
>konndemiさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
鉄のカーテンで目隠しされてた時代を内部から批判した、
という視点は、おっしゃるとおり新鮮でした。
おっかない時代です。
アメリカ映画と、宇宙の描写の仕方が違っていて変にリアリティがあり、
ツクリモノのような、実写、事実の様なテイストのデキ、わたしも好みです。
エンディング曲、うろ覚えですが
(チェルノブイリと混同しているかも)
演歌っぽいアレはいかにもロシアの歌謡曲
って感じだったかと思ってますw
最初から最後までハマりましたなー
これは観て損はない!
ロシアの俳優さんとか知らんから、なおさら実話感があった。
トラブルが起きてしまったロシアの宇宙船(というか,宇宙技術)をアメリカに取られたくないがために、船員を犠牲にすることは大国にとってはなんでもないことなんだなぁ。そんな世界なんだろうけど怖いですね。
空想の中でのドキュメンタリー映画にはない空気感がものすごく良かったです。
エンディングで流れる曲、、、、これしかなかったんかい?って突っ込んでしまいました笑笑