「タイトルと設定に惹かれて」(r)adius ラディウス じきょうさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルと設定に惹かれて
ロードショー時には興味を持ったがあっという間に終わっしまった。
Amazonプライムでやっていたのでさっそく見る。
予告編でほぼネタバラシをしているが、それは最重要ではないと暗に言っているということは予想がついた。
半径(ラディウス)15m以内に近づくと命を吸い取られる・・・という設定。しかも、記憶が飛んでしまっている。
なんだか分からないまま、近づく生物を次々に殺していく。自分に原因があるとそのうち気づく。
しかし、そこに死なない女性が現れる。
サスペンスホラーとしてはよいネタだと思う。
しかし、この女性が中和する役割を持つ時点で、主人公は死ななければならないと思ったよ。問題はこの不思議な現象がこの男の死で止まるのかという事。そう思ってみていたらジェーンなる女性の記憶がだんだん戻ってくる。自分は失踪者かもしれない。実は双子の姉がいる。旦那もいるがDVがあって逃げているのかもしれない。主人公とは自殺しかけた橋で 初めてあった。だんだん明らかになるふたりの関係。
最終的に主人公自身がシリアルキラーだったことがわかるが、殺人鬼に完全に戻る前に自決を選ぶ。そう来たか。
でも、この現象が人工衛星からの放電に原因があるとか、現実に寄せすぎ。説明できない何かの方が良かったと思うし、死んでも現象は残るとかなら「後始末」が面白そうだし、防犯カメラなどで現象が確認されて科学的な検証があったりすればそれはそれで興味深い。まあ、なんと言うか方向性は違うが「ルーシー」のような超常現象と考えることも出来る。
この女性はいい人なんだねえ。問題の解決には主人公を殺せば済むのにそれは選ばないと言うか思い浮かばないみたい。
アクション好きな私なら、どこかでカーアクションを入れたり、謎の体術を使えるとか、宇宙人の埋込みチップとか、くっついたり離れたりを上手く使ったアクションなんかを期待したいところ。最後まで淡々と流れ、そこが残念なポイントでした。