劇場公開日 2018年3月3日

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「会話エロチャ会話、終始居心地の悪さ。」ハッピーエンド 園ジオン軍さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5会話エロチャ会話、終始居心地の悪さ。

2024年2月1日
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鑑賞方法:VOD

結構早い段階でこの家庭終わってんなって気づく。あとはその家庭がずーーーっと映し出される。なんだかんだで死が身近な存在の中学1年生エヴちゃんは、メンヘラぶってハムスター殺めた様子をSNSにあげちゃったり、臨海学校で自分が薬を盛った友達が卒倒して後悔はしちゃう可愛げがある。ただ意図的に整った顔の接写や長回しを結構な時間観客は観ることになるから、ちゃんとこの子役を売り出そうとしてるなって感じが少しくどい。
冒頭のシーンとかでエヴが死をiPhoneのカメラ越しで見るのは何故か。
祖父ジョルジュとの告白合戦でしっかり理由は分かるよ。
あとロラン家の家庭が終わってる原因は大体叔母のアンヌのせい。人の心が分からないのに母親面、家族の大黒柱面はしたがる周りにいて欲しくないタイプの人間。
そら息子も変人ぶりだす。
アンヌの息子は圧倒的閉鎖空間の富裕白人達の社交場で「わざと」家に仕えているモロッコ系の使用人に注目集めさせたり、その辺で拾ってきた移民のアフリカ系にその場の視線を集めるという地獄みたいな行為をします。あとエヴの父親トマとチェロ奏者のババアの生々しい中年放尿地獄エロチャットもみれます(娘にバレるというおまけ付き)。つまりハネケ的地獄をしっかり味わえます。

なんだかんだで結構面白い映画だった

園ジオン軍