劇場公開日 2018年4月13日

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「そのまま加速したら・・・安室逝きます・・・コナンも」名探偵コナン ゼロの執行人 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0そのまま加速したら・・・安室逝きます・・・コナンも

2022年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 元々は治安維持法下で思想弾圧を行っていた特高警察をルーツに持つ公安警察。今では多額の予算を消費する無用の長物として、警察内でも公安警察の存在意義に疑問の声が出始めているとのこと。テロを阻止するなんてカッコいいものじゃないようだ。特に公安警察を操る秘密組織「ゼロ」は、本来なら警察庁なのでデスクワークが多い。アムロのように現場を捜査することもなさそうだ。

 無人探査機の帰還に合わせたテロ行為という無茶な設定ながらも、特殊な弁護士だとか、検察庁、警視庁、検察庁3者のそれぞれの公安の違いの勉強にはなる。検察の立場が弱いのも納得できるし、興味深く見させてもらった。だけど、そのまま安室透が違法捜査や協力者を使った酷い話の方が現実的だし、むしろ黒ずくめの組織といった敵に潜入してる話の方が面白いと思う(まぁ、これも普通は公安警察に指示するだけだろう)。

 ちょっと空恐ろしいのが、腕を振り払っただけで「公務執行妨害」だとして逮捕された小五郎のシーン。実際に「転び公防」というお家芸があるらしい。

 終盤の手に汗握る展開は実写では考えられないほどのアクション。いや、それはないだろう・・・てな感じだったけど、無邪気な少年探偵団の3人に癒やされました。そして最強キャラは阿笠博士だということもわかった!

kossy