「超個人的な感想」名探偵コナン ゼロの執行人 みーさんの映画レビュー(感想・評価)
超個人的な感想
まず、原作は14年前からずっと買っていて読み込んでいるし、映画も水平線から欠かさず見てます。
安室透は原作でも好きなキャラでしたし、周りの評価もとても高かったのでかなり期待して見に行きました。
良かった点
・上戸彩が文句なしにうまい
・安室透ではなく降谷零がどういった人間なのかがわかる
これは原作だけではわからないことだったし、なんとなく素は安室透の愛想を少し控えめにした感じなのかと思っていたので知れて良かった
・降谷零のファン向けサービスカットが多い
・コナンくんが終始あまり猫を被っていなく、最後のとこだけ疑問だがとても好きなコナンくんだった
気になった点
・蘭ちゃん命のコナンくんが、最後に聞かされた理由だけで納得するのか?
恋人の父親を冤罪で捕まえ、泣かせた原因となった男に、君の本気の力を借りたかったと言われて「買い被りすぎだよ」だけで綺麗に終わらせていいのか。コナンくんなら「そんなことのためだけにおっちゃんを犯人にしたのかよ?!直接言えばいいだろ」くらい言いそうだと思ったので、少し疑問に思った。
いくら日本を守ることを使命としている降谷零の生き様を間近で見たからという解釈をしても、コナンくんは真実はいつもひとつしかないと言っているし、恋人の父親(しかもコナンになってからだいぶ近くにいる)を冤罪で犯人扱いされてはもっと怒っていいと思う。コナンと降谷の正義のあり方が違うからこそ衝突するのではないかと思うし、これだと国を守るためなら一部の人間が違法行為をするのは仕方ないとしても全肯定しているみたいでモヤっとした
・最初の方はテロかもしれないと大きい話だったのに、公安内部の不祥事となって少し拍子抜けだった。後から思うと公安内部の不祥事なのに、毛利小五郎(無実の人間)を犯人にしたところに不信感が募ったままなのかもしれない
・映画だとサッカーボールはもう常に花火仕様なのか知りたい
・動機にあまり共感できない(個人的には向日葵よりかはできる、くらい)
・中盤の作画崩れが若干気になる
犯人追いかけてドアを潜ったコナンの顔とか捜査会議中の高木刑事や佐藤刑事の顔とか、その他にもちょくちょく気になるところがあった。仕方ない範囲なのかもしれませんが、映画だと大画面なので気付いてしまうと気が散る
・降谷零に一貫性がないように思えてしまう
違法行為までして正義を貫くならもっと貫いてほしい(どうでもいいけど衛宮切嗣くらい一貫してるとその正義が間違っていたとしてもそういうキャラとして納得ができる)
まとめ
・周囲からの評価が高すぎたための事故が起きそう。公開初日〜1週間で見に行けば純粋にコナンの映画として楽しめると思う
・今回ベタ褒めしてる人は純黒あたりからのファンか安室透初見の人間が多いように思う。もちろん昔からのファンもいると思うが、私の周囲はそういった人が多い。コナン寄りで見るか、降谷零よりで見るかで印象がかなり変わると思った
・製作側は蘭ちゃんがヒロインなのを忘れなでほしい。何回か空気な年があってもいいと思うが、3年連続ほぼ空気はあり得ない
・これを書くにあたって、安室透ファンにとても怒られそうだと思ったけれど、安室透に嫌な印象を持ちたくなくて2回見に行った後の感想です
・けっこう好き勝手書いたが降谷零および安室透に疑問は残るものの嫌いなわけではない
・世間が安室透に熱狂的なのもわからなくはない
・来年の映画はキッドメインだが、向日葵の動機などを除けば好きな話が多いので期待している