「う~ん……残念!」名探偵コナン ゼロの執行人 JohnDoeさんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん……残念!
今回の作品を見て、率直に思ったこととして「安室の何を一番魅せたかったか」が伝わらない内容に感じました。
まず近年のコナン映画は探偵推理モノというより爆破アクション映画と化しているため、今年もこの展開で来るのだろうとおおよそ予想が着きます。
その中、今年の注目要素として公安かつ黒の組織の一員の「安室透」に中心にストーリーが展開されます。
予告編をみて期待していたのが公安、黒の組織、探偵の3面を持つ安室の意外な心情を見せてくれると思いました。
しかし蓋を空けてみれば、序盤から中盤当たりまで黒幕感を出しつつも、大きくストーリーに入ってくる役割じゃなく、上戸彩演じるゲストキャラを中心に展開されていきます。
ようやく本格的に絡んで来たと思ったら、すぐアクションシーン突入、そのままエンディング……
結局アクション万能キャラの一面が強化されただけで、内面を深く掘り下げた要素がなし……ゲストキャラの思わせ振りに時間を取るなら、前半のうちに安室をもっと動かして、テレビでは触れられない心情に割いた方が良かったんじゃないかと思います。
あと蘭は新一の告白後、完全に映画版ではいらない子扱いになってしまいましたね……
昔みたく危機的な状況化で新一との「言わなくてもわかるだろ」的なラブコメ要素が入らない、もう動かしようのない関係となってしまったからしょうがないのですが……
脱線してしまいましたが、今作安室中心の内容になるかと思いきや、前半から中盤までゲストキャラの伏線回収が主になり、結局安室が何者だったのかイマイチ印象に残らない作品でした。
来年はキッド登場ですが、たぶん蘭はまたいらない子扱いになるのだろうと思います。
ゲストキャラ声優の上戸彩は上手く違和感が全くなかったのですが、大吉は下手であの回想シーンは笑いを堪えるのに筆紙でした(笑)