「正直かなり微妙」名探偵コナン ゼロの執行人 John Smithさんの映画レビュー(感想・評価)
正直かなり微妙
見て来たけどかなり微妙だった。歴代コナン作品でも「中の下」程度だと思う。
もともと最近のコナン映画は「萌え」狙いに走ってる(金目当てなので仕方ない...)ので、内容自体はあまり期待してなかった。だけど、正直その期待を下回る内容でガッカリした。
まずはじめに、内容が複雑すぎないか?終わった瞬間から「これ話難しくない?途中何言ってんのかわからなかった」って声が聞こえて来たけど、まさに俺も同感だった。別に裁判や警察がどうこうとかの話じゃなくて、犯人やそれに関わる人間の動機や話に無理矢理感がありすぎて、後半はついていけなかった。もっと長い時間をかけてしてくれたら理解できたかもしれないけど、アニメ映画という子供向けの極めて限られた時間内においてあの内容は詰め込みすぎだと思う。
あと相変わらず台詞が臭かったり、白ける。「これは毎度のことだろ」って言われればそうだけど、今回は特にそうだった。「恋人がこの国」とか見てるこっちが恥ずかしくなってきた。あんなのを見てキャーキャー言うのなんて安室にまとわりつく「萌えファン」や右翼しかいないでしょwあと、やけに「クールジャパン」的な所謂「チープなナショナリズム」が映画の中にちょくちょく感じられて、「コナンもかよw」って思ってしまったのが残念。日本警察が話の中心なんだから、そうなりやすい題材ではあるにしても、側から見たら臭いからやめてほしい。もう「日本はー」のゴリ押しは飽きた。
今回はアクションも微妙だった。いや、アクションそのものは最近のコナン映画に勝るとも劣らないレベルの派手さなんだけど、演出があまり盛り上がらないせいか、インパクトに欠けた印象だった。
推理映画ではあるんだけど、初期6作品みたいに、「エンターテイメントに程よい内容の推理」がコナンの味なのであって、相棒みたいな堅い話を見せられてもインパクトに欠ける。別に相棒は好きなんだけど、それをコナン映画の限定された時間内でされると、ごちゃごちゃになって途中からどうでもよくなってくる。
あと「どうせ次は順番的にキッドなんだろうな」って予想してたらキッドで笑ったわ。作者も「キッド、世良一家、赤井FBI、黒の組織、服部和葉、安室公安」関連を回して金稼ぎ考えてるんだろうけど、できれば初期6作品みたいなオリジナリティのある話が見たい。「萌え」狙いだとどうしても話の展開がそうなるからつまらなくなる。
にしても今回のはテンポも悪いし、アクションの内容は派手なんだけど演出がイマイチだから盛り上がらないってのもあって、かなり微妙な映画でした。
次に期待したいんだけど、キッドだから「萌え」に走るのは目に見えてるし、あまり期待はしないでおくwテンポは多分良くなるだろうから「見やすさ」って意味では良くなるんじゃないかな?