「シュライクが…」移動都市 モータル・エンジン masakingさんの映画レビュー(感想・評価)
シュライクが…
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ギリギリまで映画館に観に行こうか行くまいか悩んだ末、行かずにスルーした映画。大好きな世紀末ものなのだが、もう最近はパターンが知れてきて、結局食指が伸びなかった。Amazon primeで観られるようになったので、ジャニーズだらけの正月番組を観るよりは…と鑑賞した。
移動都市の発想は面白いが、これ、ハウルの動く城と同じ発想だなと。ヨーロッパの民族は、こうして流浪することに対するノスタルジアでもあるんだろうかと考えた。というか植民地思想という意味でのグローバリズムか。それを食いとどめたのが、おそらくはアジアの民族っぽかったのも象徴的であった。現実もこううまくいけばよいのだが。いまや世界中が食った食われたの野蛮な話ばかりになっている。まあ愚痴はこれくらいにして…。
とにかくシュライクが哀しい。そして、最後の最後に彼が下した判断が…これまた哀しい。
これを観れただけでもう十分な映画だった。
執着と愛は紙一重なのだ。執着を解くのも愛なのだ。その思いを新たにしただけで儲け物の映画だ。
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