劇場公開日 2019年3月1日

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「外見だけは綺麗な作品」移動都市 モータル・エンジン さうすぽー。さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0外見だけは綺麗な作品

2019年3月20日
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原作は「移動都市」という小説で、天空の城ラピュタに近いSFファンタジーだそうです。

予告編とか話の内容を観た感じでは「ジブリ」っぽいなと思いました。
脚本は「ロードオブザリング」のピーター・ジャクソンで、
都市が「ハウルの動く城」のように移動する設定で予告編の映像も格好良かったのですが…。

率直な感想言うと、
外見が綺麗なだけで中身が雑な映画でした。

さっきも話した通り、映像はなかなか綺麗でした。
少しゲームっぽい所はありましたが、出てくる都市の背景それぞれが美しく見ごたえがありました。
また、都市が機械で動く所もかなり緻密に描かれていて格好良かったしワクワク感が湧き出てきました。

また、音楽も重厚で美しいサウンドです。
調べたら「怒りのデスロード」の人らしいのですが、結構効果的でした。

印象に残ったのはそれくらいです。
肝心なストーリーは二転三転しながら終始置いてきぼりですし、誰一人として興味深いキャラクターはいませんでした。

都市のデザインは格好良いとは言ったものの、次から次へと新しい街が出てきたりしてるので理解が追い付かないですし、そもそも世界設定がどうなっているのかも把握しづらいです。

ストーリー展開も無駄が多いです。
主人公とヒロインがあっち行ってこっち行ってとやってるのですが、半分くらい必要の無い展開だったと思います。

登場人物も多く登場するのですが、それも必要の無いキャラクター達が多く、本当に無駄ばかりです。

また、ある所でメインの男の方が外に出たかったと言っているシーンがあるのですが、何故外に出たいのかが解らないです。
「天空の城ラピュタ」のパズーはちゃんとラピュタに行きたい動機もあるし叶えてほしいと思えます。
でもこの男の子は動機もよく解らないし、正直どうでも良くなってしまいます。

少し愚痴が多くなってしまいましたが、「大嫌い」という程ではありません。
バトルシーンは迫力ありますし、飛行機のデザインとかも観ていて楽しかったのでそこまで退屈はしませんが、それ以外が正直どうでも良い作品でした。

(余談)
観る前は興味をそそられる作品ですが、興行は赤字だそうです。
無理もありません。
だって全然面白くないもん(笑)

さうすぽー。