「よくあるSF大作」移動都市 モータル・エンジン しずるさんの映画レビュー(感想・評価)
よくあるSF大作
良くも悪くも、お金をかけて作ったSF映画という感じ。
原作未読なので、どこまで忠実なのか解りませんが、時間内にゴールする為に物語を凄く早足で詰め込んだ印象。
しっかり描き込んだら2~3部になる話を、シェイプアップする事もできず、1つにギュッと凝縮しました、というような。まあ予算等制作企画面の都合は色々仕方ないんでしょうが。
舞台もエピソードもコロコロ2転3転、詳しい説明もないまま新キャラが次々現れ、しかもそこそこ重要な役割だったりするので、話の細部を把握したり、キャラクターに思い入れたりできないまま置いていかれてしまいました。
結局博士が何をしたかったのか、ロンドンは何故停止したのか…。
唯一シュライクのくだりはちょっとしんみりした。そういう、ひとつひとつのエピソードをもうちょっと丁寧に描いてくれれば、興味深く見れたかも。
設定やシチュエーションも、何処かで見た事あるようなものばかり。もっとも、原作がちょっと昔の物なので、むしろこっちが原典だよ、という可能性もあるか…。
ギミック沢山のアクションはカッコ良く、ディストピア世界のビジュアルや、スチームパンク的都市やマシンの造形は見応えあり。
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