「すでにネットでは配信されている。」移動都市 モータル・エンジン Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
すでにネットでは配信されている。
ニュージーランドの首都ウエリントン出身であるクリスチャン・リバースが、そのウエリントンで撮影を開始したこの映画は、1700年後のディストピアの世界を描いたSci-Fi冒険活劇として成立しているが、Box-office bombとしてもすでに成立している。制作費や宣伝費等々の費用を含めて、2億ドル近くの損失を優に超えそうな勢いで、批評家の意見も冷たいものとなっている。それでもアマゾンアメリカでは、レンタルが早々に配信され日本でもやり方次第では、見ることが出来るのだが、日本の視聴者の方々には、受け入れられているらしいし、アメリカのアマゾンのレビューも、あまり悪くはない模様。
ハウルの動く城に車輪をつけて巨大化したようなと言えば野暮かもしれないが、冒頭の10分足らずの戦闘シーンは、息をもつかせない迫力のあるシーンでラストの飛行船の戦いも素晴らしいの一言で、批評家たちも映像に関しては、だれも文句のつけようのないものだが、個人的には、一部の背景のCGがあからさまに手書きの絵そのものになっているのが、気にかかる。
配役に関しても非力感丸出しで、面白みに欠け、ワクワク感をそがれるが、韓国のロックミュージシャンというJihaeという人は抜きんでていたと思われる。後の人は主人公を含め見るものがない。言い過ぎか.....?
ニュージーランド人らしい中身のないぺらぺらの冒険活劇と言えば言い過ぎかもしれないが、それなりにサクッと観ることはできたのは間違いない。スターウオーズに負けない、肩を並べるような作品にしたかったようだが、ジョージ・ルーカスのように遥かかなたのむかしむかしの話にすれば60分戦争のいかにも破壊力のありそうな最終兵器のショボさを隠すことが出来たかもしれない。