劇場公開日 2018年1月20日

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廻り神楽のレビュー・感想・評価

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4.0廻るみんなの感想

2018年3月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

名古屋はシネマテークにて、映画『廻り神楽』を観てきました。
時代が変わっても、大津波で町も家も生活もあらゆるものが一変しても変わることのない黒森の権現様の神楽衆が村々を廻る。
心の支えとなり、生きることそのものとしてある伝統に感銘しました。
東日本大震災からの復興が背景にある民俗芸能、見るのも辛いかもと思いながら見はじめましたが、まったく逆でした。
亡くなられた方の話が出てきても、津波の生々しい記憶が映し出されても、海と山に暮らす人々はその恩恵に感謝はすれど津波を恨むようなことはまったくない力強さ。
福島のように原発事故による放射能汚染があるかないかで、その後の復興は大違いとも言えるけど。
このドキュメンタリー映画のタイトルである廻り神楽、黒森神楽があることで、一過性である自然災害が循環する無限の営みの中で絶対的な安心感に抱き包まれる。
都市生活になれている身として驚いたというか、暮らしの中に祭りがあるだけでこんなに前向きに明るく生きていけるなんて。
これこそ火山列島の日本という島国で生き抜いてきたわたしたち祖先の共通する生き方なんだろうと思った。
民俗芸能のドキュメンタリーである前に、忘れかけてる日本人のよさを伝える映画として黒森神楽だったんだと思う。
‪祭りの主役は神社関係者となるのが普通だけど、修験が伝えたであろう地方の神楽は地域の住民が主役を担う。‬
その重役を生活の中で当たり前のように受け入れ、次の世代へと引き継がれていく姿をなかなか知ることはできないので、こうした黒森神楽を記録することは非常に大切なことだと思います。
そんな人々に会いに。
黒森山の権現様に会いに、岩手に行きたくなった。
このあとの映画も同じ配給会社の『海の産屋』に、月山の『修験』とシネマテーク通いがつづくもよう。

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fuhgetsu

3.5息づく伝統の力を感じる

2018年1月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

神社の(移動しながらの)催しなのに念仏が入り込んでいるなど、まさに生活が生んだ伝統。だからこそ、津波に何度襲われても生活に寄り添うことができるんだな。誰に強制されなくても、宗教が大事にされ、若者が進んで伝統の繋ぎ手になって行く。国家神道なんかとは、そこが違うな。

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こばりん