「アメリカには、こんな帰還兵が山のようにいるんでしょうね。」アメリカン・ソルジャー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカには、こんな帰還兵が山のようにいるんでしょうね。
イラク戦争でPTSDを負った主人公達の、苦悩と再生を描く物語。
心に迫る映画です。帰還兵たちの、そして家で彼等の帰還を待ちわびていた家族達の苦悩がしっかりと、でも淡々と描かれています。
「苦しさを吐き出したい気持ち」、「吐き出すことへの恐怖」の葛藤が、重く心を打ちます。
序盤、三人の帰還兵がバーで踊るシーンも印象的です。
心を押しつぶしそうな程の不安、その不安を必死に振りほどこうとする彼等の唄声が・・・
少し残念だったのが、冒頭から中盤までエモリーとドスターが混同し易かったように感じました。私は混同していたので、巻き戻して再確認したのですが・・・とても大切な役どころですから、冒頭からもう少し分かり易く見せられた良かったかもしれません。
地味な映画なので最高評価は付けにくかったのですが、もう一度観直したい映画でした。そして、もう一度観たら、もっと高い評価を付けられそうな映画でもありました。
コメントする