マッドバウンド 哀しき友情のレビュー・感想・評価
全4件を表示
黒人はお金目当てで戦場に行ったはずだ。
白人の黒人に対する贖罪なのだと思うが、余りにも偽善である。
監督は女性の黒人監督だが、KKKを余りにも安易に描いている。商業主義映画だから仕方ない。しかし、過酷な歴史があるのだから、もっと過酷な運命として描くべきだ。KKKはこの映画の様な中途半端な差別はしない。
また、映画の前半で、家族の話をサブストーリーとして挿入しているが、その後のキャラクターが生かさせていないし、相関関係も曖昧。そして、現実では、
黒人のこの状況での運命は『奇妙な果実』なのである。
第二次世界大戦に赴いた黒人は徴兵では無く、志願兵で、お金目当てで戦場に行ったはずだ。こんな『アンクル・トム・ケビン』であるはずはない。黒人が平等に戦える(?)のは、公民権が制定されたベトナム戦争から。そして、自ずと何故?公民権が制定されたか分かるだろう。さて
残念ながら、この映画は『期待違反理論』を使った白人の偽善。白人はやはり白人で、KKKでなくとも差別がある。寧ろ、KKK以外の一般人の差別が今の差別に繋がっているはずだ。
ヨーロッパの白人はミシシッピのそれよりも良い。と言った台詞が出てくるが、奴隷貿易をしたのは、正にイギリス、フランス、スペインなのである。この映画は正にファンタジーである。ファンタジーの理由を知りたい方はタランティーノ監督の『ジャンゴ』を見れば分かると思う。
戦争が結びつける友情
黒人差別がまかり通る時代。
戦場に行った兵士達だけが理解できる恐怖や苦しみ。
皮肉にも戦争の苦しみを共感することで結びつく2人。
対して理解できない人達による、人種差別からの残忍な暴行。
戦争で敵をたくさん殺したことを誇りに思っていて、黒人に対する差別意識も強い父親がとにかく酷い。
そんな父を持つ息子達。兄は父に似ているが、弟は戦争を経験して視野が広がったのだろう。PTDSから酒浸りの日々だが、人種差別の意識はなく友として付き合う。
ジェイミー、ちょっとカッコよすぎるか。
雨。泥。汗。とにかくドロドロのシーンが多くて観ていてツラい。
最後のKKKのシーンは目を覆いたくなった。
毅然として生きるジャクソン一家がよかったし、弟にも未来の希望が感じられて安堵した。
もちろん、話せなくなってしまったのが残念だけど、ロンゼンが戻ったことは何よりよかった。
男性メインの作品だが、語り口はローラで、女性目線で展開するというのは珍しい…ような?
監督が黒人女性ということで、熱意が感じられる作品だった。
悪くないが淡々とした印象!!
二人の短い交流や、戦場から帰ってきたのに閉鎖的な故郷にいるやりきれなさを加味して、他の黒人差別ものとの差別化を試みているのが伝わってきました。強い意思を持っていたのでラストはまあ、救われましたし、自分を苦しめる場所もあれば、救ってくれる場所も必ずあるのだいう希望を感じました。淡々としていますが割と好きです。
全4件を表示