「通訳者が語り出す。職務を忘れて」ロープ 戦場の生命線 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
通訳者が語り出す。職務を忘れて
集中が切れる―
堪忍袋の尾が切れる―
緊張の糸がほどける―
絆の縁が切れる―
運命の赤い糸が切れる―
でもロープを取り返すのだ。
必ずやロープを手渡すのだ。
千切れたロープであっても残さず回収するのだ。
諦めない人々。
どれほどの思いが込められたロープなのか、それを思えばそこに全てが向けられる。
パンクロックだ、この映画は。
「花は何処へいった」をしみじみと聴く。
PPMバージョンではなく「リリー・マルレーン」のディートリッヒに歌わせての戦場のプロテストソングとして。
“井戸の男”は・・
おそらく通訳のゴヨのお兄さんなんだろうなぁ。
それに気づいたビューアーはもう一度井戸の奈落に突き落とされるよ。
映画を観たあと泣けて、「国境なき医師団」に大枚寄付しました。
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