「喜劇を洗い直したような喜劇」ピンカートンに会いにいく sochasochaさんの映画レビュー(感想・評価)
喜劇を洗い直したような喜劇
女優陣のイキが良く、1+1=3にする抜群の化学反応が起きている。そしてセリフが大変秀逸。観終わって、これは現代のシェイクスピア喜劇か?という大げさな第一感を得た。他者になぞらえて自分たちのことを傍観的に口論し合ったり、何かのモノ(加湿器など)に例えて状況を探り合う会話など、ダイアローグが閃きに溢れている。また坂下監督はコンテも秀逸。サイズの変更や「間」の扱いが絶妙で、際立つクセはないものの、気づいたらいつの間にか映画の世界に没入させられるという有様。喜劇を洗い直したような喜劇。かなり笑えるが、人によっては刺さりすぎるかも。
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