カメラを止めるな!のレビュー・感想・評価
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「観客を楽しませる」その当たり前が出来ている数少ない映画
当たり前なのかもしれませんが
観客の方をちゃんと向いて
観客を楽しませるために作った
映画に思えました。
練り込まれた脚本で、
一見わざとらしいと思える演技も全て計算。
館内からは笑いが溢れ泣けるシーンもあり。
このような映画を撮れる監督が
今どれだけいるでしょうか?
低予算で有名人が出てなくても
出会えて良かったと思える作品です。
最後の方の役者さんの笑顔は演技でなく
本当に自然に溢れたものに見えました。
おもしろい!
☆☆☆☆★ (1回目) ☆☆☆☆★ (2回目) 噂の高さにハードル...
☆☆☆☆★ (1回目)
☆☆☆☆★ (2回目)
噂の高さにハードルを上げて観ていたのですが…。
「あれ?こんなもんなの!」…と、前半は違和感が物凄く、今ひとつ盛り上がらずに首を傾げていたのですが…。
後半に至り、その違和感を始めとして、全ての伏線が一気に回収されて行く。
劇中の監督の台詞じゃないけど「おいおい!最高かよ!」…と(*^ω^*)
これまでの人生に於いて、ここまで笑い泣きした記憶なんてなかったかも。
あ?そうだ、昨年だったかな?オールスター感謝祭の時の鈴木奈々の階段落ちが有ったわ。でもそれは映画ではないけど(^^)
技術的にどうたらこうたら!等、貶す人も居るでしょう。その気持ちは分からんでもないけれど、現実にこれほどのエンターテイメントを見せられたら。もう文句等言える訳ありません。
こうなったら日本代表として、是非ともアカデミー賞を狙って貰いたい٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
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2回目鑑賞
全てを分かっていても面白い(^^)
世評は映画愛溢れる作品…って言われていますが。
勿論、それは間違いではないのだけれど。作品の本質は、「親が口出すって野暮っすよ!」と言っては、ちょっと冷めていた娘が。次第にこの母親にしてこの娘有り…と思わす程の熱の入り様で。父親の為に猪突猛進。周りもその熱気に煽られて動かされて行く。その親子愛に感動してしまいました。
数多い伏線を一気に回収して行くカタルシスも素晴らしいのですが。台詞によって少しずつ伏線を笑いに変え、段々と爆笑へと結び付いて行く過程もまた素晴らしい。
例えば…。
「…私は大丈夫なんですけど、事務所が…」
「、、、わ 、、っかりました〜…◯◯は無しって事で…」
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「今の真に迫ってましたよね〜!」
「そやろ〜!この子の言葉には嘘がないねん!」
その様な一つ一つの台詞が、もう観ていて楽しくて仕方がない(^^)
多分上映中にもう1回観に行ってしまうかも〜(^^;
「観るのは止めない!」
2018年8月4日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン12(旧 スカラ座)
2018年8月17日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン12(旧 スカラ座)
手間かかってますよね?
300万円の予算で制作され、当初は2館での上映だったが、口コミで徐々に評判が広まり、全国での拡大公開になった作品。
なるほど、そう来ましたか。何といっても圧巻は、作品冒頭の30分以上にもわたる、ワンカットの長回し。ワンカット・長回しのドラマと言えば、三谷幸喜脚本・監督、竹内結子主演の『大空港2013』を思い出します。『大空港2013』よりも時間が短いとはいえ、何といってもワンカット。いやぁ、よく撮りましたね。
それに加えてもう一つ思ったのが、この作品、そもそもゾンビドラマ撮影中に本当のゾンビが出たと言う設定の作品な訳ですが、①劇中ドラマの撮影、②この作品としての撮影、と要するに、二本作品と撮ったのと同じ手間ですよね?実際、エンドロールの撮影模様を見ると、作品中で描かれていた模様と、実際の撮影の様子が異なっていて、あるシーンを撮っているシーンを撮ると言う事になっていましたからね。いやぁ、作るの大変でしたね。
今年の邦画ベスト級だ!!!
ネタバレをするなという方が無理。公式の予告編がもうバラしているし。
映画はメタ構造のメタ構造。三谷幸喜テイストのゾンビ版『ロッキー』であり、ゾンビ版『蒲田行進曲』である。序盤の寸劇が後半の大仕掛けへつながる見事なトリック。説明台詞や後出しジャンケンに頼らない伏線の回収は見事だ!!
なかでもラストのアクロバティックな決着はとてもエモーショナル。そして2回目以降はきっと泣きながら笑うのだろう。キャストやスタッフが無名でも、著名な原作や莫大な資金がなくても良質な映画が作れることを証明した怪作。
ゾンビ映画でハートが満たされた⁈
最高 中毒性が強い また観たい
斬新
生まれて初めて「映画」を観た時代の人と同じくらい興奮します。
映画好きに生まれて良かったと体感した映画…。普通の人もめちゃくちゃにもがいて笑えると思うし、面白すぎて…面白すぎて感動すると思うこの映画は!!
監督誰??役者は誰??この配給会社はどこ??って最初は思うでしょう。
最終的にこれまで観たどの映画よりも観客全員でまわりの目も耳も知らない人達のことも全て忘れて涙を流して笑ってました。もちろんただのコメディ映画じゃありません。物凄くよくできた脚本と監督と役者とスタッフで作られた、とても丁寧に緻密に作られた映画です。
でもあの観に来てる客の一体感ときたら…!!私はその時代に生きていなかったから分からないけど、日本に初めて映画(最初は活動写真?)という文化が誕生したときに映画館へ初めて映画を観に来た皆が味わった感覚ととても似ているんじゃないか?そう思わせてくれました。
私は途中からもう素の声で腹の底から大声で高らかに笑い、涙が止まらなくなり、大袈裟かもしれないけどこの映画を観れたことやこの映画を作り出した人達のことを思って顔がびしょ濡れになりました。感動も感動ですね。映画終わった後の周囲の人の感動と興奮に入り混じった恍惚な雰囲気がとても堪らなかった。。
小出祐介率いる、みんなの映画部でも言ってた感想のひとつで、三谷幸喜の「ラヂオの時間」と似てた。「ラヂオの時間」は5〜6回くらいみた私も大好きな映画で、むしろ三谷作品で唯一尊敬できる作品なのだけと、この映画はラジオ番組を作る話ではなく映画を作る話の話だから、より自分好みだったのもある。ちなみに本広監督の「サマータイムマシーン・ブルース」も伏線回収と構成的な面で思い出した。でもでも、映画好きの人は勿論のこと、映像を作ってる人やゾンビが好きな人、伊坂幸太郎やクドカンみたいな伏線回収ものが好きな人、コメディが好きな人とか色んな人が楽しめるであろう映画でした。んで役者も皆、演技がやたら上手いんだこれが…気持がいいよ、出てる人達みんな好きになっちゃう。
良い映画に出会った時の感動と喪失感は半端じゃないけど…代表して脚本・監督・編集をした上田慎一郎監督は是枝監督と同じくらいのリスペクトを捧げて言いたい、上田監督半端ないって!!ヽ(;▽;)ノ
ものづくりする人たちに勇気と失望を同時に与える傑作
もーとにかく衝撃を受けた。こんな面白い映画をつくれる人がこの日本に、それも自分より若くしているのかと。決して試写会や舞台挨拶で観たわけではないのに、鑑賞後立ち上がって拍手して、見ず知らずの隣の人と興奮を共有したい衝動に駆られたほどだ。
面白い作品を観ると、「楽しい!」と思うよりは「悔しい!」と感じてしまう性の自分がやりたがりの私だが、こればかりは嫉妬を通り越してしばし呆然とさせられた。
クリエイター魂を刺激されものづくりがしたいと思う人が増える一方、こんなすごいの自分には無理だと諦める人も出てしまいそうななんとも不思議な感覚。
口コミでの話題でニュースメディアにも取り上げられはじめたのがきっかけで観たが、最初は正直秀逸な学生卒業映画レベルを想像していた。
前半のワンカット長回しのゾンビ番組シーンではいたるところに粗さが見つかり、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』や『クローバーフィールド/HAKAISHA』のオマージュか…とか、やっぱりプロは違うな…と思ってしまっていた。
ところが、1ヶ月前からの後半のシーンで見事にそれらを伏線としてすべて回収し、映画館を笑いの渦に巻き込み、そして最後にはホロっとくるオチまで。脚本と構成に唸った。
また役者陣も、監督が演技力や経験ではなく人間性で選んだという通り、個性の光る逸材ばかりだった。
内容としても節々に現在のエンタメ業界(映画やテレビビジネス、ドラマや番組制作の甘さ、流れ作業のプロデューサー、自己中や意識高い系の役者など)に対するユーモア溢れるアイロニーがこもっていた。
また伏線回収の答え合わせシーンでは、映画の撮り方の裏側を知ることができ、その大変さにこれからの観方が変わると思う。
エンターテイメントとしても最高の仕上がりにしつつ、風刺も効かせた傑作である。生涯で観た映画で一番をあげても過言ではないぐらいだと思う。
こういう作品が日本アカデミー賞を獲ったりすると、また業界も変わるのだろうか。
ワンカットワンシーンが良かった。
劇中劇を軸にした物語。
演劇っぽい構造で、とても良くできた作品だと思う。途中、三谷幸喜の「ショーマストゴーオン」を不意に思い出したのは、きっと舞台裏にスポットを当てた物語だからなのだろう。
最後、一丸となって窮地を乗り越えるシーンとかも同じような感じ。
そうやって考えると、シナリオに関しては、ショーマス超えしている様な気がする。
評価が4なのは、映画は総合芸術だからシナリオだけで評価はできないと思い、役者面で0.5マイナス。あと、昔ブレアウィッチプロジェクトでも起きた車酔い事件。カメラが揺れ過ぎて直視できなくなった苦言でマイナス0.5です。
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