「気持ちいいほど騙された」カメラを止めるな! pipiさんの映画レビュー(感想・評価)
気持ちいいほど騙された
製作費300万、撮影期間約1週間という条件下でも、アイデアと創造力次第で面白い映画は撮れる!
それを証明してくれた作品でした。
キネ旬2019年度邦画読者ベストテン2位という情報以外、一切の予備知識を持たずに観ましたので、御多聞に漏れず前半のC級どころか学祭レベルのクォリティには首を傾げましたが、無名の俳優さん達だった為に「もしかして本当にこの程度の演技力なのか?」との疑念も湧きました。そう思わせる事までもが仕組まれた計算のうちならば、見事にしてやられましたね。
ハートウォーミングもアリ。
監督のやるせなさや切なさ。
日暮ファミリーの変容。
気がつけば前半の斜に構えた評論家目線は鳴りを潜め、撮影スタッフと肩を組んで応援している自分がいました。
こういう作品は、ポイっと丸ごと口に放り込んで、味わい、香り、食感を楽しめば宜しい。
ナイフとフォークで切り刻み「この部分はあの店のスペシャリテに似ているね。興醒めだ」などと言っていたら、美味しさは味わえないんじゃないですかね?勿体ない。
後半ワンカット撮影の疾走感はもはや快感。登場人物達と共に成功を祈り、前半のパズルがピタリピタリとハマっていく気持ち良さを味わい、入れ子構造のカメラワーク(しかも1台はマジに37分ワンカット)の大変さを想像して舌を巻く。
うん。映画ってやっぱり面白い!
「何も無い中、あるもの工夫して、どんな映画作る?」という、映画の原点に立ち返るような良作でした。
おはようございます!
pipiさんの精緻なレビューに比べ、私のレビューはこのサイトを鑑賞記録用に使っていた頃のレビュー・・。恥ずかしいじゃない!!
でもね。今日から10連休なんだよーん。序でに言うと、10時間寝ちゃったよーん。映画は今日までで、明日から子供達が帰って来るので、お父さんは楽しみです。
pipiさんも良きお年をお迎えくださいね。では。
あ、又、映画の事、全然書いてない・・。