「これはいただけない…」カメラを止めるな! 不都合な真実さんの映画レビュー(感想・評価)
これはいただけない…
クチコミ、ネタバレ一切無しに鑑賞。
それでも…いやぁ、これは無いでしょ。
ワンカットでホラー映画を撮りきる、っていう趣旨だけは頑張ったと思う。
不自然なくだりがあったり、カメラに向けて話したり、血糊拭き取ったりしてる時点であぁ、これは後からネタばらしがあるな、とは察知した。
案の定、始まったゾンビ映画制作の舞台裏。
これがまた取ってつけた感じがプンプンする進行。
結末に向けて裏で何かが起きてるっていう映画、好きなんですが、大体そういう映画で面白かった!って思うのはピースが気持ちよくはまるから。仕掛けられた裏進行が小気味よく収まっていくから面白い。
しかし、この映画はそうではない。映画撮影中のトラブルを切り抜けていく、というスタイル以外の裏話がないから、
おぉ、そこにこの人がいたからこれがあったのね!
とか、
このアイテムにはこういう意味があったのか!
とか、
そういうファクターが皆無。
偶然に起きたハプニングのせいで、てんやわんやで撮影しました、って言うだけ。
だから笑えないし、スカッとしない。
面白くない、と言うよりも、見る価値がない。
ある意味で映画鑑賞ってその作品の世界に没入するものじゃないですか。
そうじゃなくて、赤の他人があたふたしてるのをじっと見てる感じ。
もっとエンタメ性を盛り込んで作っても良かったんじゃないかなぁ…。
予算が少ないからって言うのは理由にならない。
低予算でも素晴らしい映画は沢山世に出ている。
このようなクオリティで監督さん、キャストさんが鼻高々になってるのは、ちょっと…
初期の三谷映画みたいな素晴らしい作品の二番、三番煎じに感じました。
よって、評価ゼロ!!
作り直しなさい!