「席を立たずに最後まで観て本当に良かった」カメラを止めるな! サブレさんの映画レビュー(感想・評価)
席を立たずに最後まで観て本当に良かった
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冒頭始まったゾンビ映画の撮影を模したドラマは本当にお粗末だった。間延びした尺、雑なカメラワーク、後半で人が変わったように暴れだすおばさん…そもそもただでさえ突っ込みどころの多いゾンビ映画をワンカットで撮影するなんて正気の沙汰ではない。何度席を立とうと思ったかわからない。
しかし、45分ほど過ぎて始まった撮影の裏話、もとい本編が最高に面白かった。ゾンビドラマを見ている最中に感じた突っ込みどころが悉く回収されていく様には観ていて感激すら覚えた。大いに笑わせてもらった。
最初にオチ?を見せた後に、いかにしてそのオチが生まれたかを本編とするあたりはアフタースクールにちょっと似ているかなと思った。しかしアフタースクールが最初から最後まで席を立たせないように面白い一方で、この映画冒頭のゾンビドラマはあまりに苦痛だった。まあ、アフタースクールは終始サスペンスな雰囲気を醸していたから同じ土俵では語れないのだけれど…
最初のゾンビドラマが面白ければ文句なしの星5なのだが、あれが面白かったら本編が面白くなくなってしまう。この絶妙なジレンマもまた芸術っぽくていいですねぇ。
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