「リアルと虚構の反転」カメラを止めるな! SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルと虚構の反転
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映画を作っている映画を作っている映画、という二重の入れ子構造はもちろん面白いのだけど、この映画の面白さはそれだけではない。
一人ひとりの人物の掘り下げがしっかりしており、各人物の成長物語になっているところに見応えがある。
現実では処世のためにウソ、ごまかし、妥協、打算、に満ちている人物たちが、映画づくりという一つの目的のためにそれぞれの壁を超えていくところがすがすがしい。
映画は虚構だが、その虚構の中に、現実以上の真実が含まれている、という、映画好きなら誰もが感じていることがこの映画の隠れたテーマなのだろう。
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