ザ・メイヤー 特別市民のレビュー・感想・評価
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この話にリアリティーを感じるのが日本人として情けない。
子供の頃から選挙番組が好きだった(今でも)こともあり、この手の映画は大好き。政治家の卑しさ、汚さをこき下ろした作品で、この話にリアリティーを感じるのが日本人として情けない。韓国映画でいつも感じるのは飲食するシーンの汚さ。寿司屋で雲丹の前に納豆巻きを食べるなどあり得ないと思うし、煙草臭い手でレタスを巻いて焼肉を食べるシーンは本当に不快。可愛らしい仔犬が出てくる作品なのに食用犬の仲買人のネタを使うとは自虐的。色々不満もあるが全体的にシナリオがよくできていると思った。靴という小道具がこういう伏線になっていたのか、と感心した。左翼政党の人達が如何にも左翼っぽい顔をしているのはどこも同じなのか?
韓国映画すごいな
ソウル市長戦が描かれてて「東京都知事選みたいなもんかな」って観てくんだけど、すごいの。「権力に取り憑かれたやつらってこうかもな」ってところを描いてくんのね。
候補者みんな汚いことしてんのよ。だから「こいつらみんな市長になったら駄目だろ」って気もすんだけど、「これだけ無茶苦茶やっても『市長になるんだ!』ってところはブレずに進めるやつが、市長になるのが良いかもな」って思っちゃうんだよね。
それに「汚いやつだ」と思ってても、演説で盛り上げられると「うおー!」って盛り上がっちゃう。
選挙キャンペーンの虚々実々とか、政治家の駆け引きとか、良く描けてんの。こいつらとやり合って、怒って席立ったら、それで負けだなって気がしたね。清濁併せ呑む感じ出てた。
新人の広報官が、政治に染まってない目でその様子を観る役どころなんだけど、この役なくても成立したんじゃないかな。
結末も救いはないけど、でも現実も、こんなもんなんだろうな。
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