あいあい傘のレビュー・感想・評価
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後半から一気に引き込まれる
感動作、という宣伝がまったく感じられない前半の展開は他の皆さんのご指摘の通りです いろいろな設定や登場人物の役割が伝わったところから、一気に話が進んでいきます 娘の立場、父親の立場、同じ環境にいなくてもお互いの気持ちが共感でき、親子対面の場面では期待通りの展開となり、清々しく感じました 倉科さんのこれまでの勝気なイメージの一方で、影のあるところもよく演じられていたと思います
最後の車のボデイにあいあい傘がかかれているところ、回想シーンで子どもたちが傘をわたすところ、もう一回みたいと思いました さりげなく飾ってあった娘役の入山さんの入学式の家族写真、ジンときました
平日朝9時台にもかかわらず200席6割の入りでした
(11月1日、TOHOシネマズ二条にて鑑賞)
実にもったいない
前半はまるで面白くない漫才やコントでも見せられているようで、不快感が募るばかり。
これが吉本新喜劇だったら笑えるのかもしれないが、映画でこれはやり過ぎだし有り得ない。
予告編に釣られて、きっと親子や家族の心温まる感動作品に違いないと期待して鑑賞を決めたのに、マジでこれは失敗したかなと思った。
それでも我慢して途中で席を立たなかったのは我ながら偉いぞw
25年前に姿を消した父は、苗字を変えて別の家族と暮らしている。
自分達母娘は苦労してきたのに、幸せそうに暮らす父とその家族が許せない。
そして父との再会、そしてお涙頂戴。
落語の演目にでもありそうなベタなストーリーだけど、わかっちゃいるのに、迂闊にも涙が頬を伝いましたよ。
良かったのは車海老(トミーズ雅)がさつき(倉科カナ)に語りかけるシーンからここまで。
クライマックスが感動的なだけに、前半の酷さが実にもったいない。
とにかく脚本がイマイチだし演出はくどいし、不要なシーンが山ほどあって、その辺をスパッと削ぎ落として、もっと重要なシーンを丁寧に描いたら、どれだけ素晴らしい作品になったことか。
カット割りもそう。
尻切れトンボみたいにあっさり場面が変わったりして落ち着かない。映像自体は夜のシーンがキレイなだけに、とても残念だ。
男はつらいよの寅さんと被る清太郎(市原隼人)をはじめ、その取巻きも口は悪いが皆んな良い人だし、優しい人達ばかりだ。
特に父六郎(立川談春)の内縁の妻玉枝(原田知世)は、本当によく出来た女性で、観音様のような人。
こんな人が嫁さんだったら人生・・・いや、なんでもない。
そんなわけで、期待した分だけ残念に思える作品でした。
いい映画と思います。
心がほっこり
全く見る予定はなかったのですが、
レビューが良かったのと市原隼人を久しぶりに見たくて鑑賞してきました。
物語としてはありがちな家族ものでしたが、心がほっこりするような気持ちになりました。
何故、父が失踪しなければならなかったのか細かい描写や説明がありませんでしたが、そんなことはもうどうでもよくて、それぞれが人を想う気持ちがしっかりと伝わってきてとてもよかったです。
ただ、ひとつ注文をつけるとするなら登場人物が全員いい人すぎじゃない?って思ってしまいました。
原田知世さんの役とか女神すぎだし笑
もうすこしかき乱すような役がいれば現実味があったのかと思いました。
キャスティングがハマってない
「今年1番泣ける」のキャッチコピーはやめた方がいい
久しぶりの感動作
☆☆☆★★ 本来ならば、都内だとスバル座あたりでの1館興行でのロン...
☆☆☆★★
本来ならば、都内だとスバル座あたりでの1館興行でのロングランで、ジワジワと評判を上げて行くのに相応しい内容の作品では?と思う。
それがシネコン最大手のTOHOシネマズにての大興行。しかも観たのは東宝旗艦の日比谷1番スクリーン。
「無謀にも程が有る!」
予想通りに場内はガラガラ。人情話の佳作だと思うのだか、これではその良さが伝わる前に早期打ち切りの可能性が大。
全くもって勿体無いと言うしか無い。
始めに《人情話の佳作》と書き込んだものの。映画が始まってからの前半部分は、正直言って苛々する箇所が多かった。
その理由の最たるところは。主演の倉科カナが、周りに対して、どこか自分勝手に振る舞うところ。
彼女を中心として、市原・高橋・やべの。狂言回しにあたる3人の関係性が中々良いのですが。その温かみの有る雰囲気を、この主人公は土足で平気に掻き回す。
尤も、もしも私が本人の立場に立ったならば。一体どんな態度を取ってしまうのか…。
少なくとも、25年と言う月日の長さを鑑みれば。本人と同じ態度を取ってしまうのかも知れないのだけれどΣ(-᷅_-᷄๑)
原案・脚本・監督は俳優の宅間孝行。
俳優出身と有って、一体どの様な演出か?と、ちょっと注目はしていた。
これは意外なと言っては本人に失礼か。なかなかの演出力で…と言いつつ、パンフォーカスを必要以上に使うのには、少しばかり苦笑せざるを得ないところでは有りました(u_u)
まあ、文句を言う程でも無いですけどね。
でも意外にも画のしつかりとした作品になっているのは収穫。
俳優達とカメラとの位置関係が、テレビドラマとは違い。映像作品としての美しさが有った…と言っては、褒め過ぎかも知れないけれども(^_^;)
宿屋で倉科と市原が話す場面等は、その画面の作り方が、オーソドックスな日本映画を彷彿とさせるし。印象的だった居酒屋での長廻し等、今後も注目して行きたいと思わせてくれました。
2018年10月28日 TOHOシネマズ日比谷/スクリーン1
かなり解り難いラストの解釈
さつきは、清ちゃんから渡された傘に見覚えがある。若しくは、同じ物を持っている女性を知っている。清ちゃんの縁が「25年後の物語には登場しなかった誰か」と、時を超えて繋がっていることを示唆して映画は終わります。
だがしかし、このエピローグ本当に必要かな?そもそも分かりにくいし、満腹感たっぷりの本編が故に要らないかも、ってのが個人的な感想です。
本編そのものは、吉本新喜劇、後、落語の人情噺。映画としての完成度を問われると?が幾つもつくけれど、減点法で評価したくない良い映画でした、っと。
25年間追い求めていた父の背中が目の前にある。決着をつける為に此処に来たけど、父の手にある傘が決意を鈍らせる。玉枝と父は、一つ傘の下で身を寄せ合って歩いて来たんだ。その傘から父を引きずり出すことは出来ない。
もう帰ろう。25年間、父がどんな気持ちで生きて来たかは分かったから。
さつきは翻意します。いっそ名乗り出る事無く帰ろうかと思ったけど、誕生日に贈ったカードを見たら、感情を抑え切れなくなった、さつき。手に持ったライカを置いて肩揉みしますが、ここ泣くところです。言われなくても分かってますって。ボロボロ行ってますやん。いや、泣かせ方が殺意覚えるくらいにエゲツなくて参った!
倉科カナの長回し、素直に良かった!この子、こんな芝居出来る子でしたか?好きになりました。
冒頭のあざとさと、ラストの蛇足感が無ければ満点以上なのに、チョッピリ惜しい!
涙腺崩壊しました!
漬け物
他のレビューにもあったけど、前半のふざけたギャグはくどい。くだら...
他のレビューにもあったけど、前半のふざけたギャグはくどい。くだらないとさえ思いました。
後半の流れはよかったです。物語全体の構成やエピソードもよかった。泣けました。
あと、立川談春の口調は落語っぽくて周りの雰囲気をトーンダウンさせているように感じました。
映画ではときどき、今、売れているタレントを使ったりするけど、市川隼人や原田知世がすごくよかっただけに、ちゃんとした俳優を使えばいいのにと思いました。
号泣してしまった
流石まりやさんが主題歌作っただけある!
まりや信者としては観ておこう~くらいでした。
落語家さんにも倉科さんにもちょっとテンションあがらずでした。
ところが
号泣!!
とても良い作品でした。
俳優の皆さん一人一人の思いを大切に表と裏が分かりやすく描かれていました。
表ではそう言ってても
心のなかでは優しさを秘めてる
そんな風に伝わってくるから
さりげない会話の中にもうるっときそうでした。
出だしのモノクロシーンも、何度となく出てくるのですが
背景と心の葛藤など
解りやすくて
素敵な作品でした。
流石!まりや様
会いに行きたくても会えないつらさ
静の談春と原田知世にたいして、動のテキヤの面々。
騒々しさにちょっと冷めるし、やべきょうすけのしつこさにハズレか?と心配になる序盤。しかしそれが功を奏するのか、寅さん的な彼らの世話焼きと人の好さが、どんどん物語にハマっていく。出てくる役者が的を得ていて、白眉はトミーズ雅だ。こういう関西人いる!と思わせといてピキッと要を占める役目を果たしてきた。
六郎演じる談春の演技はどこかテンポが合わないように感じるのだが、それ(計算なのかも?)がかえって彼がこの町にいる理由の憂いにも通じるようで、キャスティングの見事さだろうと思えた。
原田知世の演じるおかみさんの心遣いの見事さもよし。倉科カナ演じる娘さつきの戸惑いといら立ちもよし。六郎とさつきの再会の場面の描き方は、過ぎることなく、不足することなく、二人の抑えきれない感情がじゅうぶんに伝わってくるシーンであった。泣けた。
後半からすごく面白くなる作品
全49件中、21~40件目を表示