「子供達の未来」十年 Ten Years Japan いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
子供達の未来
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五つのショートストーリーで構成されている作品群である。五つそれぞれは繋がりはないが、それぞれが日本に於けるディストピアを描いていて非常にヒリヒリする内容である。とはいえ、キチンとした結末があるわけではなく、匂わせてもいない作品もあって、かなりの想像力を働かせなくてはならないものもある。その辺りが『世にも奇妙な物語』よりも上級者向なのかと思ったりする。
特に自分が注目したのが『DATA』。多分、他作品よりも有名な俳優が出ていることが主因かと思うから、知ってる人が出演しているということはとても大事なのだと改めて強く感じる。今作品のみ、ある程度のハッピーエンドを予感させる内容も手伝って、幸福感を覚えた。
少々、説教臭い内容もあるのだがとはいえ、そこまで偏った方向制ではないのりしろの部分もあるので、それぞれ鑑賞した人に委ねている作りである。但し、一番大事な“イマジネーション”をきちんと働かせることができるかどうかが、今作品のテーマであろう事は間違いない。
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