ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男のレビュー・感想・評価
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【”美しい庭に囲まれ、美しい服を創り出す人。”今作は服飾デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの創作過程を追うドキュメンタリーである。】
ー 服飾デザイナーのドキュメンタリーもしくは映画を観るのが好きである。
ヴィヴィアンウエストウッド、マルタン・マルジェラ、ジャン=ポール・ゴルチエ、ココ・シャネル、イヴ・サンローラン、アレクサンダー・マックイーン。
トム・フォードが監督した2作品も好きである。
又、トム・フォードがデザインした背広を着た、ダニエル・クレイグが活躍する007シリーズも好きである。映画を観る際に、キチンとした衣装が使われていると嬉しくなる。
今作では、ドリス・ヴァン・ノッテンのシーズン毎に、ショーに出す服飾品の制作過程を丹念に追っているが、他の作品と異なるのは彼の私生活にまでカメラが入り込んでいる点であろう。
彼は同性パートナー(服飾デザイナーに、同性愛者が多いのは何故であろう。トム・フォード、イヴ・サンローラン、ココ・シャネルもどう見ても、同性愛者である。)と共にコリント風の大邸宅に住み、広大な庭には無数の花が咲き誇っている。
そして、彼はその花を積み、部屋に飾り、料理を作るのである。
服飾デザイナーの、意外な一面が伺えるのが面白い。
彼は、休みが欲しいと言いながら、嬉しそうな顔で、次のショーに向けて服をデザインするのである。-
<今作は服飾デザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの創作過程を追うドキュメンタリーである。>
やはり試行錯誤
勉強になった映画。
この方のデザインは、面白くてカッコイイだけでなく、上品だと思った。美しい色使いと、上等で凝った織物を使ってるせいか。自然のモチーフが多いせいか。目立つけれど、アクが強すぎず素敵だと思った。
そして、部分的なものでも、いろんなものを引っ張ってきて重ねてみて、面白くピタッとくる組み合わせを探す。ユニークなものも、最後はやはりバランスと印象なのだな。
色と、織りと、モチーフ。そして組み合わせの試行錯誤。
芸術的にユニークなものを作っても、着にくいものは評価されず商売にならない、とあった。やりたくてもそこはストップをかけざるをえない。
ファッションはあくまで実用に根ざしたものなのだから、それは当たり前なのだろう。ただこの方のようにインスピレーションが湧く人にとってはセーブするのは不本意なのだろうな。
ここもやはり、遊びが許されないせわしい世界なのだ、と思った。
知れてよかった
人から良作と聞き視聴。結果その通りの、人となりと創作工程が美しくまとめられているドキュメンタリーだった。
生地の開発に時間をかけ生地を実際に組み合わせて決めていること、嫌いな物からも着想があること、デザインに心を込めるようにしていること、チームワークではあるが自分がチーフとなって引っ張っていくこと、公私を共にするパートナーがいること、プレイベートでも美意識を貫いた生活をしていること(本人曰く、性格だから仕方がない)、など1年半に渡る取材は見応え十分で、取材に応じてくれたノッテン氏らにも制作陣にも感謝したい作品。
この人のデザインは理解できる
着こなしできみは自由になれるよと、背中を押してくれる優しいデザイナー
ドリスのオートクチュールは・・
身の丈に合った普段着感覚。だから彼のコンセプトを見ていると、自分の持ち服に新しい息吹きが吹き込まれる感じなんです。
劇中スタッフが語りますが、ドリスはビジネスとしては服を売らなければならないが本来は芸術家なのだと。
つまりあのメゾンは、ブランド「ドリスヴァンノッテン」を買えと言っているのではなく、商売としては矛盾しているが、「君のクローゼットから君の好きなものを選んで着るべし」と提案してくれているのだと気付く内容です。
目からウロコ!
コーデに勇気100倍。
冒険って、こうでなくちゃ♪という見本かな(笑)
ショーで一番気に入ったのは柔らかい素材のアイボリーのトレンチコート。歩くと山吹色の“蹴出し”が見えてグレーのスエードのロングブーツ。
色合わせがきれいだった。
このDVDのオマケは関連作品案内です、
「メットガラ」、
「ディオールと私」、
「ファッションが教えてくれること」。
サンローラン、ココ・シャネル、オーシャンズ8のメット・ガラ光景と関連作を観てきたので、お次はどれかと食指が動きます。

淡々としている
自然体って素晴らしい。
生きた美の尊さ
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