「俳優としてのジャッキー」ザ・フォーリナー 復讐者 克晴さんの映画レビュー(感想・評価)
俳優としてのジャッキー
ジャッキーがトレードマークとも言えるコミカル要素(笑顔や慌て気味のカンフー等)を一切封印し、徹頭徹尾死んだ目をして復讐に駆けずり回る話。
大筋として、イギリス本土と北アイルランドの関係性やそれぞれの近代の歴史がバックボーンになっているので、その辺に馴染みの薄い普通の日本人(私です)には少々話が分かりにくいです。政治的な面でも結構入り組んだ構成になっています。
話の重要性としても、北アイルランド副首相を演じるピアース・ブロスナンの方が比重が大きかった印象で、ジャッキーは主人公のわりに影が薄かったような。
ジャッキーといえばのアクションシーンも少なめな上、作風に合わせて派手さも抑えめなのでなおさらのこと…
ただ、悲しみや怒りを表情だけで表現するジャッキーの凄みは最高でした。
アクション俳優ではなく純粋な俳優としてのジャッキーを見たい人は必見です。
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