劇場公開日 2019年5月3日

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「ジャッキーの健闘が虚しい堂々とした失敗作」ザ・フォーリナー 復讐者 よねさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0ジャッキーの健闘が虚しい堂々とした失敗作

2018年1月16日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ロンドンで中華レストランを経営するクァンはロンドン市内で起こった爆弾テロで娘を亡くしてしまう。ほどなく犯行声明を出したのはIRA。クァンは警察にテロ実行犯の名前を教えてくれと懇願するが捜査上の情報は口外できないと断られる。そんな折に元IRAリーダーで政治家のヘネシーがテロ事件について遺憾の意を表明しているTV映像を見たクァンはヘネシーに面会、同じくテロ実行犯の名前を教えろと迫るがヘネシーは拒絶。「あなたは必ず考えを改めるだろう」と言い残してクァンは立ち去るが・・・からのポリティカルスリラー。
たまたまテロに巻き込まれた男が実は・・・という偶然はリアリズムと相性が悪く、一切笑顔を見せないジャッキー・チェンはやはり全然ジャッキーらしくない。その他にもヘネシーの浮気相手が実は・・・他のどんでん返しが全然物語の根幹に関わっていないのでリアリティを徒に削ぎ落とし、とってつけたようなクライマックスも爽快感ゼロ。無駄に頑張っているジャッキーのノースタントアクションだけが曇天のロンドン市街に浮かび上がる堂々たる失敗作でした。

よね