「音のちから」トリノコシティ blueskyさんの映画レビュー(感想・評価)
音のちから
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宣言通り、細かい芸を見直すために、この日も同作品を鑑賞してみた。
前提として、私は映画館が好きだ。
映画館でしか得られない、エネルギー(画像、音、空間、他人と感動を共有している状況)を感じるのが好きなのだ。
誤解を恐れずに言えば、寝れる映画は自分にとって良い映画だと思っている。
某怪獣映画を17.5回見たときは、みたいところは起きて、仕事疲れの体が素直に眠気を訴えて来たときは、その願いに答えていたものだった。
この作品の音のちからはすごい。
最初から名曲のエネルギーをまずぶつけておいて、日本語の力で分かりやすく世界観を説明する。
そのあとBGMにもさりげなくアレンジした音を流し、
優しいピアノの調べが心を癒す。
何より、主人公の春風のような温かい、ふくらみのある優しい声は、どの台詞を聞いても耳障りな点が見当たらない。
迷ったり悩んだりしている人間は、1度彼女にあの声で叱られてみるといい。
もう一度ちゃんと生きてみよう、ときっと思えるはずだから。
音のちから。
そのエネルギーにおいても、この作品は良作だと感じた。
☆の数は気にしないでほしい。
人はいつも勝手に感じ、明日は1、明後日は5とコロコロと意見を変えるもので、
私もその愚かな観客のひとりだからだ。
そのような数に惑わされず、まずは1度見てほしい。
そんな映画だった。
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