フラットライナーズのレビュー・感想・評価
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オリジナルとは別路線だけど面白かった
キーファー・サザーランドの「フラットライナーズ」は幻想的な雰囲気のサスペンスでかなり好きなのだけど、リメイクされた本作はもっと直線的でスリラーやホラーに近いようなものに変わっていた。かなりオリジナルと感じの違う作品になったが面白かった。
本作の監督がインタビューで、ジェットコースターなんだと言っていたが、それは言葉の通り実践されていて、スピーディーさとスリリングさを全面に押し出すような恐怖感はある。
オリジナルが好きなのでジェットコースターという言葉を聞いたときは、この監督は何言ってんだ?それでは雰囲気ぶち壊しじゃないかと思ったが、まあ、雰囲気はがらりと変わってぶち壊しはぶち壊しなんだけど、単純な娯楽度でいえば上がっているし、悪くなかった。
ただ、ストーリー展開も早く、繋ぎの部分がほぼなくて唐突なため、キャラクター描写が薄かったのが気になった。特に主要キャストが5人と多い上に関係性を示す場面がほぼ皆無なので、コイツらって友達?だっけ?なくらいにわからなかった。同期の医学生だから顔見知り以上ではあるだろうけどさ。
ホラーだったのか(´・ω・`)
1990年にジュリアロバーツ主演で製作された映画のリメイク版です。
「人は死んだらどうなるのか?」ということに興味を抱いた医学生達が臨死実験をするストーリー。
■蓋を開けたらホラー映画だった
最初は臨死実験をして、蘇生までの間に見る死後の世界にワクワクしたし
生き返ってから記憶力が凄くなって覚醒したとか面白すぎ~!!って
見てたんだけど・・話は進むにつれて・・・あら??ホラー映画?!そっちかーい!!
一通りの実験が終わった中盤から、急に安っぽいホラーに成り下がります(´・ω・`)
■エレン・ペイジのほうれい線が気になるw
当時30歳。まだ若いのに、どうしちゃったの?
【JUNO】【インセプション】の頃は可愛いかったんだけどなぁ~。
■まさかの主人公が・・・
ネタバレになるので言えないけど・・そういう展開珍しいねw
■結局のところ何も分からん
罪悪感からくる幻覚なのか?はたまた霊感強くなっただけなのか・・??
死後の世界を体験したのではなくて単なる臨死実験による副作用的な感じなのか?
■少し宗教的な要素もあり
自分の罪あるいは罪悪感と向き合う、という道徳的、宗教的な色合いも濃いです。
今回実験に参加した人たちは全員過去への罪悪感を持ってたけど
持ってない真っ当な人間がしたらどうなったんだろうね?
■最後の終わり方それでいいの??
なんか腑に落ちないんだけどなぁ(´・ω・`)
自分が助かりたいから謝ろうとしてるだけで心から反省してるように見えない。
最初のワクワク返してよww
でも決して酷い映画とも言えないですけども。。
可もなく不可もなく・・・
成長したのは映像だけ
臨死体験をして死の向こう側を覗こうなんて、マッド・サイエンティストしかやろうと思わないであろう禁忌の実験を学生がやってしまう。医大生なんて頭が良いだろうに、後先考えず行動してしまうなんともトホホな学生である。バカと天才は紙一重とはそういうものなのか。
オリジナル版の主人公を演じたキーファー・サザーランドは個人的に久しぶりに見た。「ミラーズ」以来か?
主演は、「インセプション」のエレン・ペイジ。童顔である。
妥当というか、真面目にリメイクした印象だが、しっかりと怖いところは怖い。オリジナル版よりもホラー描写は多いだろう。船の中で、突然音もなくヌッと現れる女性のシーンは思わず声をあげてしまった。
正直なところ、オリジナル版は起承転結の結があっさりしすぎており、あまり好きな作品ではなかったのだが、それは本作でも同じであった。そこは残念だ。情に訴えかける様な説得力がない。テーマがテーマなので、そこまでやって良いのではと本作でも思ってしまった。
また、主人公はエレン・ペイジで間違いは無いだろうが、中盤で死亡する。確かオリジナル版では無かった設定のため、ここから本当に死後の世界に行った
主人公が何かやってくれるか…!と期待したが死んだままであった。その後のストーリーもオリジナル版とほとんど同じだ。
観賞して損は無いが、劇場に足を運ばなくても後悔するような魅力は無かった。だが、古典的だがしっかり怖い演出はなかなか良い。何とも惜しい作品だ。
オリジナル版は未見。
NETFLIXで配信予定だったので、楽しみにしてました。どんなんかなぁ?って。
元々は1990年に制作された作品なんですよね。記憶には有りました。
実際に観てみて…
死後の世界を描いているのかと思いきや、臨死体験をしたことで、何かが覚醒された学生達が、そのことで過去に後悔していることに振り回されつつも、人として正しい道を見付けていくストーリーでした。
主人公コートニー(エレン・ペイジ)は、妹を事故で亡くしてしまったことに責任を感じていて、恐らく…死後の世界へ行き、妹に対して懺悔をしたかったのか…。
実際には、その重圧に耐え切れなくなってしまったようですが…。
ホラー的な要素もあり面白かったですが、結局は「赦し」がテーマみたいでした。
被害者も加害者も、自分自身や相手を許すことで解放されていく…という宗教色の濃い作品でした。
臨死体験にそそられて…
中途半端
良い意味で予想とは違った内容で面白かった。予告編を見た時には、<意...
罪と向き合う
医者なら仁道一直線
自らを実験台に臨死体験をしてみた医学生たちが
恐怖に晒されるという、1990年公開のサスペンスホラー
『フラットライナーズ』のリメイク作。
英語圏ではフラットライン=水平線→心電図ピーな
状態ということで『死』を意味するそうだが
不謹慎ながらもこれってなかなかクールな表現
よのうと思っているのは僕だけですかそうですか。
オリジナルも観た覚えはあるけれど、キャストと
設定以外はほぼ覚えてない状態で今回は鑑賞。
...
鑑賞前は『死後の世界見てみようぜウェーイ』みたいな
軽いノリの学生がエラい目に遭う展開だと思っていたが
(まあ実際そういうのもいるのだが)、
少なくともエレン・ペイジ演じる主人公コートニーには
同情できる動機がある。彼女は自身の不注意で妹を
死なせた過去があり、死後の世界に興味を持つのも
『死んだ妹はどこへ行ったのか、魂が存在するなら
どこにいるのか』を確かめたいという理由からである。
“死後の世界”も、決まりきった形の地獄や天国ではなく、
各主人公たちの経験に基づいた世界として描写される。
で、各々の“死後の世界”を経験した人間が、各々の世界から
“何か”を引き摺り出してしまい、こちら側に戻ってきた後で
それに苛まれることになるのである。
そこからは完全に幽霊ホラーな怪現象が連発。
すでに手垢の付いたホラー演出は多いものの、
毛布の下の赤ん坊の泣き声、背後から覗き込む女、
廃プール底の遺体運搬カートなどの場面は好きだし、
襲ってくる怪異の正体も(オリジナルと
同じではあるのだけど)割かしユニーク。
...
もうひとつユニークなのは、臨死を経験した人間は、
脳内麻薬の作用なのかウルトラハイな状態になり、
更には記憶や知覚も冴え渡って成績が急上昇する設定。
(あくまで設定だからマネしちゃダメよ)
コートニーとディエゴ・ルナ演じるレイ(顔も中身も
イケメン)を除き、医学生である主人公たちは
どうすればライバル達を出し抜けるかピリピリしてたり、
有名になってチヤホヤされたいと思ってたりとあまり
気持ちの良くない動機を持っている。で、
この危険な実験の副作用である脳味噌ブースト
機能を自分も試したいと我先に飛び付くのである。
どこの国の学生さんも願望は似てるのかねえ。
とまあ、彼らを襲う怪異の正体が分かるまでは
そこそこに面白く、ホラー演出もそこそこに怖い。
中盤で○○が○○しちゃう展開にも驚かされたし。
...
しかし、物語はその中盤辺りから失速。
怪異の犠牲になりたくないと主人公たちは必死で
解決法を探る訳だが、その解決法がかなりアッサリ。
そうそう簡単に解決できるような、いや、解決できると
考えていいような軽い話じゃないと思うんだけどなあ。
ともすれば結局は自分が助かりたいから○○
してるようにしか見えなかったりもするし……
その辺がちょっと浅過ぎるんじゃないかと思う。
登場人物のなかでは一番同情できたコートニーの
『妹の“その後”を知りたい』という動機も途中からは
本筋に全く絡まなくなっちゃうし、ラストに登場して
助けてくれるあの人も、よくよく考えればどういう
理由で現れた(現れることができた)のかが
いまいちピンと来なかったりする。
...
『医は仁術』なんて言うけど、医道を志す者
であろうと無かろうと、成功したいからって
人の道を外れることをしちゃあかんよ的な
ちょっと教訓めいたテーマはあるのかもだが、
“怪異”の掘下げの浅さに起因する中盤からの尻すぼみ感や
そこまでの新鮮味は感じられないホラー演出などもあって
全体としてインパクトは弱く、ちょいとイマイチ。
やや厳しめに2.5判定で。
<2017.12.22鑑賞>
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余談:
1990年のオリジナル版で主演を務めた
キーファー・サザーランドが大学教授役で出演!
『24』の前から九死に一生な役を演ってたのね。
主人公たちの実験に勘付いてる様子だったけど
……まさかオリジナル版と同一人物?
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