「映画館限定⁈」アバター ウェイ・オブ・ウォーター ななつ星さんの映画レビュー(感想・評価)
映画館限定⁈
なかなか映画館へ鑑賞に行けなくて、やっとVOD配信で見ました。
物語は前作からの続き。タイトル「アバター」とは「化身、権化」を意味し、インターネットなどの世界では自身の分身キャラという意味でお馴染みではなかろうか。枯渇する地球のエネルギー問題解決のため惑星パンドラへ希望を託す人類。現地環境に対応し得る擬似原住民(人造生命義体)へ地球人が意識だけを特殊な機械を使って憑依させ、パンドラ原住民ナヴィとの交流を図る「アバター計画」だが失敗する…
今回も前作同様に地球から惑星パンドラに派遣された部隊により、かろうじて守った平和が脅かされるのだった。主人公ジェイク・サリーはナビィたちと一緒に、問答無用で惑星パンドラの美しい自然を奪略破壊しようとする地球人たちと今回も争うのだった。
前作以上に映像による視聴効果が良くなっているようで……他の方のレビューで詳しく書かれているので是非そちらを参考にして欲しい。
わたしは冒頭で伝えた通りスマホでVOD配信を観たので、ストーリー云々より製作者たちが力を入れた視覚的エンタメを味わうことが出来ていない。つまり作品の良さの半分程度しか堪能できていないという事だ。他の方達のレビューを読む限り、海、水中を泳ぐシーンなど、水中撮影の難しさを克服し見応えたっぷりらしいですが、上映されている映画館がないので残念でなりません。
そして物語の感想としては、3時間という時間は長かった。もちろん見応えたっぷりだったとも言えるが、ジェイク 対 クリオリッチという構図は相変わらずだったね。しかも突如現れた亡きクリオリッチの息子スパイダーの存在って…え、前作に登場してた??母は?って感じに加えて、中途半端な一時停戦だったよね。地球人たちはパンドラに依然残り、アバター・クリオリッチも生存、スパイダー生存はこれから上映予定されているアバター3、アバター4への序奏でしかないのかな。
悪が惑星パンドラを侵略する地球人たちで、それをやっつける正義パンドラ原住民ナビィという対立構図を次作でも続けるのはストーリーとして余りにお粗末なのではと思う。資源問題がグローバルな人類の問題だと、本作を通じて視聴者へ警鐘を鳴らしているのだろうか。それを地球外に求めることは夢物語として受け入れられる話だが。そう考えると最終的には地球人とナヴィとの平和的共存が、この物語の無難な着地点なのかなぁ。