「前作を軽く越える、これ以上ない程の正しい佇まいでそびえ立つ、圧巻の娯楽作品。」アバター ウェイ・オブ・ウォーター Y.タッカーさんの映画レビュー(感想・評価)
前作を軽く越える、これ以上ない程の正しい佇まいでそびえ立つ、圧巻の娯楽作品。
本当に見終わった後バカみたいな感想しか出ない。
キャメロン、やっぱスゲェわ。。
世界興行収入を自ら塗り替えた続編なんて酔狂以外なんでも無いと思っていたけど、軽く越えてみせる。あの世界一稼いだ映画が前フリなんて芸当、キャメロンにしか出来ないよな…。
前作から更にブラッシュアップされた圧倒的に美しい惑星パンドラの映像に(水の表現が本当に素晴らしい!)、前作から引き続きこの作品の肝であるCGであることを全く感じさせないキャラクターの感情表現。(特に今回シガニー・ウィーバーが革新的な演技力を見せている。ショーレースの基準もその内変わるのではと思わせるほど演技の可能性がここまで変革したかと驚嘆。)
そこに、何より3時間越えの上映時間を感じさせないテンポの良いストーリー展開。家族の絆、父と子の成長過程の葛藤、先住民やマイノリティの苦悩とてんこ盛りのドラマに、生命との関わりや環境資源めぐる欲にまみれた争いという、明らかに捕鯨を意識した社会環境問題までも内包した、展開の奥行の深さが圧巻。ストーリーという土台が盤石な上に、ソコにCG技術の到達点とも言うべき例のスケールの大きい美しい映像と迫力のアクションが加わって、極上の娯楽映画になっている。これこそ映画館で見るべき、ハリウッドが始まって110年余り、これまで連綿と作り出しされてきた娯楽作品の中でも、これ以上無い程の正しい佇まいの"娯楽映画"だろう。
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