「ジェームズに献杯」007 ノー・タイム・トゥ・ダイ NWFchamp1973さんの映画レビュー(感想・評価)
ジェームズに献杯
冒頭ジョンバリー風の懐かしいメロディが流れる
いや、これ「愛はすべてを超えて」やん。
おーようやく製作者も音楽というものがわかってきたか。
しかしこれがエンディングの重大な伏線だったとは。
恒例の話のまくらでは強烈なダニエルクレイグのアクションと
レア・セドゥとの関係を一気に見せてつかみはオッケー。
引退したジェームズボンドがお友達のCIA諜報員の協力に
キューバに飛び、現地連絡員にアナ・デ・アルマス登場。
途中で引っ込めるのがもったいないのほどの格闘技量を見せる。
次の007は是非あなたに。
敵の力量をみせつけるためスペクターもあっけなく全滅させ、
ブロフェルドまでえー?!って感じで死亡。
それにしちゃラミマレックは力感ないんだけどね。
MI6本部ではちゃっかり後釜の007がいて
ジェームズはビジター扱い。
けど真打ちだけにあっさり復帰。なんやそれ!
ラスト、おーいQよ。俺って結局帰ってもみんな不幸になるんか?
Qの答えはそのとおりです!正解!
で、予想だにしなかった結末へと。
ダニエルクレイグ5作サガで見事にジェームズボンド物語を
殺しのナンバー授与からスペクターとの闘い、結婚まで
完結してくれました。
まあ一旦シリーズをリセットするにはなかなか練った脚本であり
ボンドをこうする必要があったのかと。
初めて劇場で見たのは「私を愛したスパイ」でしたが
当時月曜ロードショーでテレビ改変期に007の新作がたびたび
観られ、以来50年余。
映画史上最高最強のシリーズだったことは間違いありません。
90点
TOHOシネマズ日比谷 20211007
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