「母は強し、詩人は弱し」詩人の恋 ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
母は強し、詩人は弱し
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たいした収入もなく、詩を書いてもあまり評価されない、実質ヒモ状態のテッキ。しっかり者の妻に頭が上がらず、最近は妊活のため協力するよう仰せつかっている。そんなどんよりした日々を送る彼に、目の覚めるようなことが!
ドーナツショップの店員セユンと距離を縮めていくテッキ。家庭環境が恵まれないセユンを援助するが、これが愛情なのか同情なのか…? すったもんだしてるうちに、妻から妊娠を告げられるが、テッキは妻と別れようとする。このへんのテッキの心情は、よくわからない。ただ責任から逃げたいだけなんじゃないのか。
結局妻のところに戻ったテッキは、少し大人になった。それが作風に深みを与えたのか、数年後詩人として評価された。だけど、セユンを思い出して、ひとり静かに涙する。
のんびり屋のテッキの、困ったような顔がかわいかった。ドーナツの味に衝撃を受けた時の顔もおかしかった。学校でこどもを相手にしてる時の、にこやかな顔も微笑ましい。この人、要は中身がこどもなのよね。そのピュアさを理解し、守り、時に叱咤する妻のガンスンは強い。とてもじゃないが、テッキは敵わない。母は強し。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
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こころさんのコメント
2023年5月7日
ぷにゃぷにゃさん
コメントを頂き有難うございます。
観ていない録画が増えてくるとプレッシャーですよね 😅
夫婦間の会話の率直さ( 韓国映画あるある?!)が、ユーモラスであり、また切なくもあり…でした。