怪怪怪怪物!のレビュー・感想・評価
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過去鑑賞
確かにこれは面白いですね。 評価が高いのも頷けます。 まず何と言ってもテンポが良いですね。 エンターテイメント性をしっかり確保しつつ、問題を提訴しているあたり、よく計算されて作られているのも好印象でした。 苛めっ子グループの行いのクズっぷりも、リベンジ物と同じく行為が酷ければ酷いほど、最終的に感じるカタルシスが大きくなるからだと思いますし、これと対比して怪物であるものの姉妹の心の有り様の綺麗さに加え、鳴き声も仔犬のように可愛いものにして同情を引くようにされていましたし、細部に渡って本当によく考えられて作られていたと思います。 心の綺麗な怪物と心の醜い人間、どちらに対しても良い顔をするどちら付かずの優等生のイジメられっ子。 これは分かり易い形にされていますが、現実社会で普通に見られる構図ですよね。 いったい本当の怪物は誰なんのか? 永井豪先生のデビルマンに通じるものがありますね。
面白いぞ!邦画頑も張れ!
何これスゲー面白いじゃん タイトルを見た時やめようか躊躇した自分が居ましたが。 学園の中のいじめや、監禁した怪物ちゃんに対して、陰気なリンチなどゾワゾウしながら鑑賞。 スクールバス襲撃シーンは映画史に残るでしょ。 これは日本人に作って欲しかったなあ
ホラー?サスペンス? 本質は悪意と絆の物語。
どちらが怪物か分からないといった感想が多かったので、自分なりに考察して観ました。 怪物側は人間を食う殺すなど派手なアクション、動で外見的な怪物表現 人間側はいじめや拷問など心理的に見ててきつい、静で内面的な怪物を表現 外見的な怪物と内面的な怪物の対比が非常に上手く構成されていると思いました。 怪物側の襲う対象がはっきりとは描かれて居ませんでしたが、劇中描写だけで考察すると 浮浪者や独身老人など、社会的に孤立した人を襲うような描き方。 卑怯と言えば卑怯だが、彼女達は人間の形をしているだけで凶暴な肉食獣だと観ると 喰うために、生きるために非常に合理的に狩りをしているだけとも思える。 狩りをする獣を悪ととらえるかどうか。 一方の人間側、いじめに始まり拷問や復讐など、いわずもがな明かな悪意を持った行動をしている為、 圧倒的多数が人間側の悪意の方に戦慄すると思います。 怪物側の内面は恐ろしい外見と行動とは裏腹に、妹を想う、姉を想う姉妹の美しい絆を 人間側の内面は整った外見とは裏腹に悪意に満ち満ちた醜さを非常に良く描けていました。 ハリウッドの古典、ランボーを彷彿とさせる警察(正義とされるもの)対ランボー(悪とされるもの)が逆転するニュアンス。 映画を見終わった後、さぁ、本当の正義、悪とは何ぞやと考えざるを得ない、あなたの価値観を大きく揺さぶる作品です。
本当の怪物とは?
見た目がおぞましいから怪物? 人間を食べるから怪物? 本当の醜さとは? ご覧になった皆様。 観賞後、あなたは人間と怪物。 どちらの立場に立っていましたか? 行間豊かな素晴らしい映画でした。
いやあ、アナーキー!!
今、観終わったばかり。 エネルギーを回復するために、大戸屋で飯を食うことにした。というくらい、疲れた。 アナーキーな映画だった。テンションの高い演技、しっかりしたホラー造形と撮影。少年たちの、わけのわからない行動原理。先生たちの、現実に近づこうとしない、90度以上噛み合わない行為。それらが、よりによって、青春映画かと思える雰囲気をまとわりながら、進んでいく。 主人公を初め、誰一人、感情移入するどころか、俺と同じ方向を見ているとすら思えない人ばかり。そしてストーリーも、終わってみれば、最初の「怪物がいる」ことを紹介するシーンまでが、一番わかりやすかった。何が起きるか、どう行動するかがある程度、予想できるから。その後は、一点も予想できる行動はなし。いやあ、これは疲れる。そして、そんな意味で、自分の中では、凄い映画だった。 ホント、なんだ、この映画? 「こんな世界、燃えてなくなってしまえば、いいのに」という映画だった…
この世には悪人かバカしかいない。
ホラーだと思っていたら、ホラーでなかった。そこまでグロテスクすぎてもいないので、私としては見やすかったです。 中盤までは主人公いい奴かも?と期待していい終わり方すると思ってたけど、全然違った。でも、あの終わり方好きです。なんだろ、こう言っていいのかな…自分の人間性疑われそうだけど、スカッとしました。エンディング歌ってる831の曲もかっこいいので益々そう感じたのかも。 あと、台湾でもアメリカでも日本だって、スマホある限り人の死を群がって写真におさめようとする描写って必ずあるんだなー、そこ全国共通なんだなー。
ポップな映像で救いのない物語を描く
台湾発の学園ホラー。 怖くはないんだけど、あまりに胸糞で救いのない展開にイーーーってなる。 物語全体に、ちょっと望月峯太郎感があるのはギデンズ・コー監督がファンだからかな? 映像は洒落ててポップなんだけど奴らがやってることは最悪だし、後半で怪物が生徒たちを襲撃するシーンでは「やっちまえ!」って思うんだけど、「そういうお前たちはどうなんだ?」と突きつけられるラストにドキッとした。
映像の質感はよい
個人評価:2.8 他者を傷つける心理やイジメの意味。それらを掘り下げていると思ったが、単純な痛みとビジュアルだけを追求した作品と感じる。 センスを感じられない部分は多々あるが、映像は綺麗に撮れている。 低レベルな邦画ホラーよりも見易いが、10代に向けての作品の位置付けである。
イヤーな感じの作り
どこにでもどうしようもないやつはいるのだな。えげつないことをライトに描いているということで、『渇き』をちょっと思い出した。日本じゃまず撮らないようなシーンも多々あり。クライマックスからエンディングまでの展開も素晴らしかった。エグいけど。
素晴らしく胸糞悪くなる作品です
冒頭でいじめられてる子が仲間に加わり 残酷すぎるシーンしかないくらい 拷問シーンだったり怪物が高校生たちを 皆殺しにしたり展開が面白すぎる 伏せん回収もできていて セリフを聞き逃したらだめなやつ 姉妹の愛情が強く容姿がえげつなく怖いけど 最後まで見逃すことなく怖いです ジャケットからしてつまらなさそうなので 前情報なしに期待せず観たからこそ 面白かったのかな笑 たまたまあらすじすら読まずに観たので すごく観て良かったなと思いました
秘めたる醜さ
いじめられっ子といじめっ子3人が老人宅で人喰い怪物に遭遇。1匹を確保し、人体実験を始めるが、、、。 まず、まともな人間が出てこないし、怪物を利用し更に人間の醜さを胸糞悪く演出。 怪物が時には善に見えてくる。 話が進むにつれ、怪物を虐めるジョーカー顔のシーンや、スイカジュースとバス襲撃シーンなんて、褒め言葉にしていいのか分からないが、監督の素晴らしいホラーセンスを垣間見れた。 最後も見事なセンスで終了。 別映画「告白」のセンスに似たものを感じた。 序盤の台湾らしい汚い場所の老人ホームみたいなとっつき難さシーンがもっとセンス良ければなぁ。 怖いと言うかは胸糞悪い作品ではあるが、こんな作品もありっちゃ有りだと思いました。 レビュアーが少ないのが勿体ない位です。
凄凄凄凄惨!
面面面面白! 常に予想を裏切られ、ケチョンケチョンに打ちのめされ、顔面鷲掴みにされゴリゴリに捻り潰される作品。 本当にもう、お前らなんてクソくらえってことよ…人を傷付け知らぬふりをしてのうのうと生きててごめんなさい、と独りごちてしまう。 怪物も高校生も先生も全員死ぬほど怖い。 人間を殺して食べるのが怪物なのか、他者をいたぶって大騒ぎする人間が怪物なのか。 誰もが持つ、人間の弱さ・醜さ・愚かさ・傲慢さを徹底的に投げつけられ、自分の心の底まで掻き乱されるような感覚になった。 ひたすらに胸糞悪い展開が続き、最初から最後まで辛すぎてだんだん吐きそうになる。 ポップな青春映画のタッチでえげつないことを次々やらかしてくる、そのギャップが面白い。 老人遊びとか口ドリルとかもう勘弁してくれよと思うんだけど、そういうシーンになるほど楽しく明るく描くのが印象的。 こちらも楽しみながら観られるけど、その分気味悪さや恐ろしさも増大。 単純にストーリーの面白さとポップな演出にどうしても高揚が止まらず、心臓バクバクしながら釘付けになっていた。 主人公のシューウェイはいじめられっ子で、とにかく最初は同情を誘うキャラクター。 話が進むうちに彼の保身方法にモヤッとするけど、もし自分だったら絶対に同じような行動をすると思う。 というかあれが人間のリアルで、ほとんどの人は同じなんじゃないだろうか。胸を張って「自分は違う」と言えるだろうか。 むしろ「口先だけの勇気」すら無いかもしれない。 そんなシューウェイの最後の行動…凄過ぎる。素晴らしいラストだった。 「俺はお前とは違うんだ!」からの「お前は俺たちとは違う」の対になった言葉がまた心を強く打つ。 いじめっ子グループのボスの、純粋に心の底から人を痛めつけるのが好きな様子はかなり恐怖だった。 そのバックグラウンドにも少し触れられたりしても同情の余地無し、理解不能。 仏教大好き先生の不気味さも同様に。それにしても体育館のシーンは圧巻だったな…。 惨いイジメと人間模様の合間に、怪物による殺戮が入ってアクセントになっているのも凄く良かった。 まず怪物のビジュアルが絶妙に怖いし、その咆哮もゾクッとする。 気持ちいいくらいグチャグチャ殺していくのでかなり興奮した。バスのシーンのカタルシスが半端じゃない。 観終わった後はドッと身体の力が抜けて足元覚束ない状態になった。 とにかく色々な感情を振り回されるジェットコースターのような映画だった。最高。大好き。IMAXで観たい。 スイカジュースごくごく飲みたい。 2018.12.29 一番怖いの人間ナイトにて再鑑賞 追記 シューウェイがこちらに向かってシュッ👉とやった時とてもドキッとした。 生きててごめんなさい…。 MVのように音楽を大きく使った演出が好き。 我愛羅vsフリーザ、ほんと馬鹿で酷い。 大好きな作品。
終盤までの胸糞悪さは最悪。
とにかく登場人物が揃いも揃ってクズばかり。怪物も人を食らうからとんでもないけどそれと比べても遜色ないくらいクズばかり。とんでもない作品だなー、と思っていたがバスのシーンやら教室やら集団殺戮シーンのかっこよさは何。そして終盤からラストのくだりもかっこよい。これでいきなり評価がかわりました。なかなか評判通り。
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